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UK外資投資銀行から外資中央銀行 (Global Fund)のMD、FMとして 出向して日々国を跨いで出張を繰り返しながら 働くアラフォー親父の日々考える事
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日本に帰国が近づくと憂鬱になる。

Kが込み入ったタスクと
スケジュール管理はしてくれているし、
Rは日本についてくるクライアントの方達との
調整をしてくれているから安心なんだけれど、

憂鬱な要因はアポなしの面会が増えることだ。
 
面倒な面会はしない。
仕事でもプライベートでも。
今回は特に時間が限られているのもある。

亡くなった吉野の星見の爺さんの法要と
頼まれている平穏と安寧を祈る儀式儀礼を
5日間掛けてしなければいけないのもある。
2週間分の予定を1週間に組みなおし、

飛行機と電車での移動時間に睡眠を取りながら
日本国内を飛び回ることになりそうだ。
それはEU圏やUSで仕事しているときと
状況は変わらないが、
今回は柵が多いから少し勝手が違う。

きちんとした剃髪は帰国してからだけど、
昨日、美容院で丸刈りにしたから帽子は手放せない。

兄弟子に連絡したら暖冬で冷え込んだとはいえ
例年の今頃ほどさほど雪もなく寒くないとのこと。
お前が戻るころは冷え込むかもしれないが、
北欧に比べれば苦ではないだろうと。

滝行や山野行、断食しながらの祠篭り
不眠不休の護摩行も今年は少し楽だろうと話していた。
本来冬季は山にも籠りにも入らない。
自殺行為でもあるからだ。

しかし、私のスケジュールが空けれないから仕方が無い。

身を清め、6感を研ぎ澄ませて
僧の顔に戻るには必要なルーティーンであるし、
不貞の弟子である私に、師匠が兄弟子を飛び越えて
寺を継ぐことと、それが出来ないならばと言い残した遺言でもあるから、
一年に一度くらい仏に帰依するのも一理あるのではないかと考えた。

今回は主治医も同行するから然程心配してはいない。
経過も数値は緩やかな範囲内での上がり下がりはあるものの
今のところ良好であるし、日々体を鍛えてはいるけれど、
勝手が異なるし、ブランクもある。

現在、金融業を生業としているわけだけど、
僧という立場と神職という背景や代々続く家名は代えられない。

今回は全国から師匠が懇意にしていた面識のある
高僧や神職の方達がこられるので少し緊張もしている。

今の私の立場や状況に反対する方達も中にはいる。
継ぐということを拒否しているから。
5年前もそんなことを関係者以外の方に言われたことがある。

継ぐべき神社や寺、家名を継承するのが道筋だと。
伝統や格式、歴史を含めそうともいえる。

古来続く白足袋衆とそれ以前から続く組織や慣習、
柵や守秘義務に守られて生きているのもあるが、
ただ、それを未来に永続して絶えさせない仕組みができる
環境を作ることも継ぐことと変わらないと私は考えている。

地方の中小の檀家が少ない寺や
氏子さんがすくない神社は兼業しないと
給与だけでは暮らせないし、
お布施や祭礼神事、賽銭や寄進だけでは
造営修復や運営まで手が回らないのが現状だ。

会社組織と同じようにB/SやP/Lや財務諸表や
3ヵ年や5ヵ年の事業計画書を作成し、
修正を掛けながら運営する能力がなければ
つぶれる時代である。

それは大きな歴史のある大きな神社や寺でも同じこと。
遷宮や造営、大規模な修理をすれば
莫大なお金が出て行く。
支える僧侶や神職だって生活はある。

企業と同じように毎年ベースアップするわけではない。
養う家族も大切な人たちもいる。
モチベーションを保ち続ける仕組み作りは
資金面でも福利厚生面でもハード面でも
一般企業と変わらない。

租税面での優遇はあるが遷宮費用や国の指定の文化財を
修復するには莫大なお金がかかるから、
一概に優遇を受けていると判断されるのは考え物なんだ。
荘園時代から所領を許され、不動産や資産を引き継いできても
時代とともに流れは変わり、職人や造営や修復に使うヒノキや
材料の手配や人件費や資材を含めた多種多様な面倒ごとも
スムーズにはいかないことが多い。

よく、市民団体が弁護士を立て敷地の一部の転用や
賃借の差し止めや意見書を提出するということを耳にするが、
氏子としてどれだけ先を見据えて金銭面やソフト面で
支える仕組みを作っているのか首を傾げることがある。
充分な過不足のない資金と運用方法とそれを支えてくださる
氏子や周辺住民の永続的な協力なしに運営できない時代なんだ。

具体的な解決策も無く、景観や風致を守るなど法を縦に
署名を提出されたとしても、税金をそこに注ぎ込むにしても、
政局や経済が変われば予算はカットされるだろうし、
一時的に乗り切っても永続的な解決策にはならないことを
理解していない。

聖職だからと何かにつけていわれるが、
そればかりで割り切れない。
すべて平たく給与を自給割したら飲食の店長以下の自給で
拘束されて、地域活動や相談に乗っているんだよ。
ただ働きで奉仕するのも限度がある。
この資本主義の時代に逆行しすぎているんだ。

心は清く分け隔てなくいても、
精神論では現実は変えられないのだよ。
そこに漬け込む人たちがいることも確かで、
だから私は現実と向き合うために金融の世界にいるのさ。
キャッシュフローが読めて、見合った資金が無ければ、
財務や経営能力が無きゃ会社と同じで沈むでしょ?

そんな現状を理解できていないのか
勝手なことをみんな口々にいう。

血族や本家の力関係で継ぐ身にもなってほしい。
そんな話をしても聞く耳を持ってくれない人たちのほうが多い。
自分のことではないからね。

それは、同じ家門や庶流の人たちや同業の神社や寺も同じで
毎年寄進をせがむ。
結構疲れるのだよ。
口にする言葉と行動が伴っていないから笑う。
たぶん、今回の大御所達からも白足袋衆の仲間内からも
そんな話があるだろう。

それは慈善団体や知り合いのNGOも変わらない。
自分たちで稼ぐすべを持ってほしいものだ。
寄進や寄付など自分からするもので
無心されてするものではない。

家名は本家筋の中でも優秀な奴が継げばいいし、
跡目はなりたい奴がなればいいと私は考えている。

それは仕事でも同じような考え方だ。

役職に相応しい能力を持つ部下がいれば
いつでも席を譲るとパートナーたちには話している。
それが、組織を長く保たせる秘訣だと思うし、
上に立つものは”引き際の潔さ”が必要だと
私は考えているからだ。

いつも黒澤映画の野武士や侍みたいだとか言われたり、
他所へ替わるのかとか、独立するのかといわれるが、
そんなつもりは今は無い。

自分の生き方や人生は自分自身で切り開くものだから。
そう真摯に生きてりゃ、道は後に出来るものだしね。

そんな気持ちでいつも生きている。
後悔したくないから。


今を生きる。
そして自分の引き際についてもいつも考えている。

その為に今やれる背いっぱいを後悔しないようにするだけ。
まだ学ぶべきことが世の中にはあふれているしね。

HARUHA
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適材適所というものは他人が判断する。
人には適正や能力というものがある。

能力は理解力や応用力+日頃の鍛錬と経験値で
ある程度底上げされるが、IQやEQは持って生まれたものや
環境に左右されるのもある。

向いている、向いていない。
好き嫌いで、適職が決まるわけではないが、
プロとして食べていくには人とは異なった
感性や知性、表現力を含めたキャラクターが必要になる。

世の中の流行は絶えず廻り循環する。
景気により、ファッションや眉の太さや髪の色が
変わるのと同じように。

その流れを読み取り生きる生き方もあるが長続きはしない。
一時的なマーケティングの掌握と利益の搾取が出来るだけ。
それはSNSのなかでの流行や世相の扇動による
情報の操作と利益の囲い込みにいかされている。

それだけでは、これからの世の中生きていけないのは
みんな気付いているはずだ。

どう自分のキャラクターを立たせるか、適正や能力を
見極め、伸ばし活かすかが今後の課題だろう。
答えは自分自身しかわからない。

人に教えを請うものでないからだ。
それに自分の能力や適正など一番自分が冷静に出来るはず。

お洒落だといっても、他人の真似で写すのが得意なだけかもしれない。

綺麗や格好良いも時代やメディアに作り出されるもので
骨格や3分立の法則で考えてみると目、鼻、口、頭の形の
位置やその人の人としての賢さや知識の豊富さや思慮深さや
生きてきた(る)経験値などを含めて考えれば、
世界標準でもないし、凄くもないし、尊敬に値しないことが多く、
上辺だけの薄っぺらさにあきあきすることが殆どだ。


頭がいいといっても、勉強がちょっと出来て語学が堪能なだけで、
オリジナリティや自分で組み立て新しいものを創出できないかもしれない。

絵や写真が得意だといってその技法や写実は古典からの踏襲で
才能があるかといえばそうでもなく、
世の中の流れで売れているだけかもしれないし、
才能もないのに、食っていけないのにしがみ付いているかもしれない。

横並びの能力や個性で溢れているのに、
自信を持ちすぎな人が多過ぎるんだ。

自分自身が凄くもなんともないと理解し、
等身大の自分を冷静に世の中に投影して
どのレベルか、自分と理想の差を見定め、
何が足りないか、絶えず考えながら行動できる人達は
自分の適正や能力を一番理解しているし、
どこに注力すればいいか一番わかっている。


そんな話を少し悩んでいる新人のアソシエイトの子を
真夜中の階下のOfficeで見かけたので話してみた。
みんな優秀MBA修了者ばかり。

”個性の差別化に悩む事はある。
私も絶えず悩み続けたことがある。
そんなことはどうだって良い。

自分自身がその会社にいる人間になるか
要らない人間になるかでなくて
何処にいっても必要な人間になるかが大切なんだ。
その為には何が必要か、日々積み重ねていけば
自ずと自分にしかない武器が身についている。”

そう話した。
切られるか生き残るか否かは彼女次第。

適材適所や能力は他人が判断する。
でも、他人に判断されるのは癪だ。

じゃあ、どうすればいい。
自分を磨き上げるしかない。
今に満足せず、死ぬまでね。

それは地方創生にも繋がる考え方だ。
答えやヒントやチャンスも材料は足元に転がっていて
それを活かすか殺すかなんだ。

HARUHA


以前も書いたけれど、
自分が全てにおいて完璧でも、
全てを知っているわけでもない。

間違えを犯すこともあるし、
最初から今出来ることが出来たわけでもない。
そう思える自分がいれば、
怒りや苛立つのを多少はコントロール出来る。

目標と現実の差と出来ない自分が
歯痒すぎて自己嫌悪に陥いる事も多々あるし、
他人に対して何故これ位出来ないの?とか、
なぜ配慮や察する事が出来ないの?と
相手を責めすぎる事もある。

仕事でも評価基準にしても
自分は他人になれないし、
また、反対に他人は自分にはなれない。

自分と他人は違う生き物だから、
共有や共感出来ない部分なんて幾つもある。
どんなに仲が良い人でもね。

能力も適正もある。
人間的な思慮深さや賢さもある。
経験値も学びも生きている環境も違う。

価値観や感性の違いも隔たりも出て来て、
平行線をたどることなんてごまんとある。

すべての人に好かれるわけでもないし、
納得させるものやことが出来るわけもない。

世界的な人気のアーティストや
著名なベストセラー作家の作品が
全ての人に受け入れるわけでもない。

耳障りな雑音にもなるし、ただの駄文にもなる。

それは事業をする上でも
人的マーケットの囲い込みにも言える。
100%寡占状態に出来ることはない。

そう考えれば少し気が楽になるし、
まぁ、良いかと割り切れることも多い。

其処で忘れてはいけないのが、
自分が全てにおいて優れているわけでもないし、
世界の中ではチッポケな存在で、
いつも知らない誰かに支えられ
助けられていることを時々思いだすこと。

感謝を忘れないこと。

そして、いつも一所懸命であること。
その直向な背中と努力は嘘をつかない。
間違えたら謝り、修正してやり続ければ良いだけ。

そう謙虚な姿勢で努力して実績を上げていても
否定されることも評価されないことは多々ある。

それは好きか嫌いかという単純な感情で
ひとは動くものだし、第一印象や一度の失敗で
判断し続けられ拭えぬものだから、
仕方がない。

だから、そんなことで判断する人達の
一過性の評価や批評や反論を真に受け止める
必要性はないんだ。

ひとは自分より優位性を持っていたいものだし、
その為に自分より下の人間を作りたがるもの。
そして、絶えず誰かに認められていたいもの。

だから評価を求めるよりも、
自分自身を高めることに目を向けたらいい。
そうすれば、知らないうちに
評価はあとからついてくるものだから。

そう、私は考えている。

他人はいつも自分を棚に上げて、
批判もするし、褒めもしないし、評価もしないものだと
思えば楽に生きることが出来る。

別に他人に認められたくて生きるわけでもないし、
仕事をするわけでもない。
自分を高める手段であり、
その積み重ねの延長線上が生きるということだから。

ただ、そこで忘れてはいけないのが、
相手に歩み寄ることと良いことは褒め
認めるということを忘れないこと。

他人が心が貧しいなって思うことがあっても、
自分までこころを貧しくさせる必要性はない。
心のまま、良心のまま、良い事は良いそれでいい。
HARUHA

USの好調は続くまい。
乱発して回収見込みのない自動車ローンと
消費者ローンとChinaの不動産や裏金融証券を
バルクした荒唐無稽な金融商品が
リーマンのときのように出回る可能性が出てきた。

US$とChina元の大規模連動下落による
世界恐慌も数年後考えられる。
世界中の主要都市の不動産は軒並み下止まりせず、
膨らんだ時価総額で、M&Aし、
買い固めて統制が取れないまま
多角化された会社の傾きや組織の歪みも止められず、
寄り付きで株は売買され、
底値で企業は不良債権として切り売りされる。
この状況は世界に飛び火しかねない、
そして史上空前の不況に見舞われるだろう。

安く買い叩き、市場と株の価値を正常ラインに
統制するには良いけれど、いつも考えるんだ。

何故人は過去から何も学ばないのだろう?
いつも同じことの繰り返し。

いつも売り抜けて勝つのは、決まった側の人間たち。
まぁ、それが我々の仕事だから良いのだけど。

国も企業も人も変わらない。
現状の利権や利益、自分の立ち位置だけを優先する。
臭いものや間違っていても蓋をして
問題をいつも先送りしている。

結構疲れるんだ。
尻を拭き続けるのも、どぶ掃除するのもね。
自分達が何も対策を講じなかった悪いのに
状況が悪くなった責任を
論点を摩り替えて転嫁されるのもね。

メンドクサイ!!

自分の大切な人達や未来ある子供達に
負の遺産を廻すのはいい加減に止めたほうがいい。

年金運用資金の運用失敗による垂れ流しも
無駄な政策による税金補填分の解決も
多くのばらまきや杜撰な事業費の捻出も
赤字国債の乱発で埋めるのだろうしね。

ドイツや北欧諸国を見習ったほうが良いよ。
手厚い老後政策を取るか目先の利益を取るか、
岐路に立たされていると思う。
日本もUSもね。

世界には競争原理の中で敗者と強者は存在する。

不景気のなか、弱者寄りの政策や政治傾けば国は破綻する。
票欲しさに甘い汁ばかりばら撒くからね。
利権欲しさに群がり、一時の利益や欲望を享受する。

そして世論やマスコミは批判や不満で溢れ煽るけれど、
そこには具体的な政策や事業計画や数字が提示されないし、
実行力もない。
破綻したときもバッシングするだけで機能しない。

バランス感覚がなさ過ぎるし、
煽るだけ煽って解決策もないまま
破綻への道をちゃくちゃくと進んでいるんだ。

北欧の冬は寒い。
部下達も慣れるのに少し時間がかかるだろう。
でも、街は綺麗だし、食べ物はおいしい。
男性は格好良いし、女性は綺麗な人が多いし、
男女という垣根や変な意地の張り合いもなく仕事がしやすい。
教育方針も男女参画の壁のなさも良い。

政策や法律の整備がという議論の前に
働き、生活するという中で家族や共に支えあうという
当たり前のことが国民性に浸透しているのが良い。

北欧に政策や国の仕組みもそうだけど
国民性に学ぶことが多いと思う。
まぁ、この制度を取り入れるのは日本には無理だろう。
利権が絡みすぎているからね。

私はそんなことに興味はない。
4年前の東電の件で国や政治家や
財界や金融業界の尻拭いをするのも
関わるのも懲りた。
結局、未来など見ていないからだ。

日本人はどこに向かっているんだろう?

震災から5年目に突入しようとしているけど、
自国の諸問題の解決も未来も見出せないのに
他国の援助なんてしていられる立場ではない。
TPPが解禁されたら弱いものは淘汰され
世界に通用するものだけが残る。
まぁ、このままでは沈むだろうね。

マイナスなことを案じても仕方がないか?
私は遣るべきことをやるだけだしね。


そう、今気に入っていることがある。

今属している組織の国が用意してくれた
家も環境も医療も良くすこぶる過ごしやすい。

すごく寒いけれど、そんなことはあまり気にならない。

北欧の家具や食器を含めインテリアはシンプルでいい。
壁紙のテキストスタイルも良い。

奥さんと子供を教育上置いてきた部下達は
少し寂しそうだけど、クリスマスにはプレゼントを
持たせて帰らせたし、
大きな案件が終われば長い休暇を取らせるつもりだ。

それで我慢してもらおう。

kは珍しく風邪をこじらせたので大事をとらせて入院させた。
彼女も環境に対応できなかったようだ。
私にうつすといけないのと、
年明けの日本への帰国は是が非でもついてきたいらしい。

Jは配置換えでBOSSの秘書に。
代わりにRが私の秘書に。

ひと回り年上の現地の方で、海外企業を転々と渡り歩いた
経験が長く、多くの著名な企業で役員秘書を務めてきた
優秀な男性だ。
私の為に国がヘッドハンティングして就けてくれた。

Jが突然だから怒っていたけれど、
異動は企業ではついて回ることだし、
私も昇格したし、ECBからKを引き抜いてしまった件もあるし、
女性2人の秘書でもかまわないんだけれど、
奴は私情や私見を挟みすぎるところがあるしね。

違う役員について修行するといいさ。
まぁ、一番がBOSSとパートナー達が決めたことだから。

Rに街や国が管轄する企業にを案内してもらうのが、
近頃の楽しみだ。
良い若手陶芸家さんやテキストスタイルの作家さんを
見つけたので、京都や有田の職人さんとコラボで
なにかできないか提案してみよう。

北欧って凄い。住むのは初めてだから。
若手の芸術家達に助成金出るんだもんね。
日本でもしたほうが良い。

そして育てて、ひとり立ちさせてあげるために。
世界で戦っていけるレベルまでなれるといいと
いつも思うんだ。

それは日本に限らず才能がある世界中の人達にも言える。
そういう人達を繋げるのも私の役目だと思っている。
芸術家に限らず企業や学生や魅力ある事業にもね。

EU圏の国々を跨いで出張の日々は前とは変わらない。
今を大切に、次に繋げるだけだ。
HARUHA


元彼女で外資投資顧問を紹介したMから真夜中のCALL。
少しうとうとしていたが電話に出る。
電話口でクリスマスプレゼントをOfficeに送ってくれたことと
出向して仕事場と国が替わったことと
以前から聞こうと思っていたことがあるといわれて聴くことに。

Q1
”どうして私とあの時遣っていけないと言ったの?”

唐突に聞かれたので戸惑ったが
彼女に説明していなかったというより
あなたが勝手に話を切って聞かなかっただけどさと
思いながらも、(女の人って自己完結することあるよね?)
私の説明不足でもあったから話すことにした。

A1
別れるつもりは無かった。
でも、金融の世界に当時戻りたくなかった。

BossのFundに戻れば地位も年棒も保障され、
あなたが望むレベルでの生活は容易だったし、
一定のレベルの教養や同じスキルレベルの部下達に囲まれ
仕事や生きていくのは楽だけど、
世の中はそのレベルがコントロールしていると嘗めてしまう。

自分達のレベル以上のコミュニティで生きていけばいいと。
1~10まで説明しなくとも理解してくれる能力を持ち合わせて
いるし、教養や実績や人格が伴っているし、
自分の分を心得ているから付き合うのも楽だからね。

でもさ、世の中って色々な人たちが許容の元に
凹凸重なり合って生きている。
現場にこそ市井にこそ学びが溢れているんだ。
それを忘れるような浅はかな薄い人間にはなりたくなかった。

あなたがいつも言っていたでしょ?
レベルを落としてまで生きる必要性は無い。
あなたは落としすぎて、
あなたの言動が理解されずに
誹謗中傷や浅はかな人間達に追い落とされて苦悩する。
そんなの無駄でしょ?
精神的にも疲弊するだけ。

今は少しその意味が理解できるけれどね。
自分らしく生きるためにはその選択肢が
一番良いってことをね。
支えてくれている人たちへの感謝と労いと
自分に胡坐をかかなければね。

一番が、私はFund時代の伝を使い
自分の私情を挟みあなたの友人の
旦那さんのリストラを銀行に手を廻しリストから外した。
それが延命にもならないことを理解していて~
結局、彼は解雇され退職と転職を余儀なくされた。
家族とともにCAに戻ったらしいじゃん。

あなたに頼まれたといえ、
仕事に私情を挟まないという
私の理念に背くことを当時してしまったからね。

Q2
”そう、あなたは優しすぎるからね。
でも、理解できて良かった。
私も下を見ないでいいなんて思わない。
ただ、煩わしい人間関係に振り回されたくなかったら、
自分の立場や背景をわかってくれている人達に囲まれた
ほうが、いいって思ってるだけ。

まぁ、私の場合、他人との優位性を取っているから
あなたのようにお人よしではないけれどね。
でも、許容されて私が生きているという認識は
忘れないようにするわ!

もうひとつ?何故、私よりキャリアハイなのに、
正直に経歴を言ってくれなかったの?”

A2
メンドクサイでしょ?
あなたが付き合った自身よりキャリアハイの人って
不倫していた年上の元彼だったよね?

同い年の私と付き合ってたときも何処かいつも
その尊敬していた彼のことと比べて下にみてたことが
あるよね?

わかっていても、知っていても、知らない振りしたほうが
あなたとは上手くやってけると思ったから。

未だに旦那さんに関しても横柄なところがある。
それは前も言ったよね?

俺があなたより格上とされる会社でキャリアを積んでいて
Public-IVYのMBA修了者で派閥争いなどのパワーゲームに
嫌気をさして役員を辞めて農家をして、
その後、飲食にいたと聞いたら
そんな経歴の奴が同い年の日本人にいたら
素直に認めるかい?東大や官僚あがりでも
商社あがりでもない、今なら普通にいるけれど、
あなたの性格なら認めないでしょ?

USで情報工学や公共政策で5本の指に入る大学院を
修了していて、HPやGEや外資金融を数社渡り歩いて
きて当時Senior manager 手前だったあなたが
旧帝大とはいえ一地方国立大の工学部卒で
ゼネコンを経て院を卒業後、
Deutsche Bankに入行して海外を渡り歩いて、
Kohlberg Kravis Robertsにヘッドハンティングされ
その間にCalやHaasを修了し、
企業買収と建て直しを水面下で請け負うプロなんて言ったら
対抗心を燃やしただろうからね。
あなたは日本法人採用なのに、
私が特殊な資格を数個取得していたとはいえ
本体採用だったと話したら余計にね。

女性であるあなたが人一倍頑張ってきたのを知っているし、
弱さや強さ、熱い愛情や人間性が好きだったからね。
経歴なんてどうでも良かった。
人ってそんなもの剥がれたらさ、
どこで勝負するって言ったら人間性と相手をどこまで
思いやり信じられるかで、金なんてなくなっても
二人で築き上げれば良いと思っていたからさ。

Q3
”確かに今もそういうところがあるかも、直さないと。
Fundの世界って今なら理解できるけれど、
当時は理解できなかったし、
MBA修了者でないって聞いていたから、
普通は偉くても現地採用のマネージャーレベル
だろうって思うでしょ?

まぁ、仕事が出来る人たちはMBA修了者でなくてもいるけれど
ほんとうに私のほうが子供で何もしらなかったし、
あなたに甘えてばかりいたんだよね?
なんでそんな我侭な私と付き合っていたの?”

A3
当時は良性の脳腫瘍が悪さしてなかったから
それが悪くなって悪性に変異して倒れても
私が食べさせてあげるくらいの覚悟はあるよ!

いざとなれば私のマンションを売ればいいし、
私も貯金はあるし、子供が出来てあなたに万が一が起こっても
わたし一人で育てるから!それが家族になるということでしょ?
って私に笑って言ってくれたよね?
そんな人は稀有だよ。

脳腫瘍があるってわかっていて付き合ってくれたしね?
何もなくなってもあなたはあなたで良いっていってくれたから、

あなたは日本で燻らず、海外に出て学び、知識を活かし
自分を成長させてきたしね、その言葉を言うスキルも
実力も、女性としての魅力も持ち合わせていたからね、
説得力があった。

俺の言葉足らずだったのは確かだ。
金融業に戻ってまであなたとはやっていけない。
このままでは駄目なのかと言いたかったんだけど、
君には無理だったろう。
共働きでも、かたや当時、俺は飲食のSVで年棒780万、
あなたが金融で3400万。東京と地方での別居婚。
辞めて生活レベルを落とし続けて満足するとも思えなかったしね?

一点もの好きだし、海外旅行大好きだし、
人とは違うのが好きでしょ?

私が金融の世界に戻るか宮を継ぐかしかなかった。
それに宮を継いだとしても780万も貰えない。
歴史ある神社といっても安月給で名誉だけ
宮や寺は不動産を含め資産はあるけど、
それは宮や寺の修繕費や維持費にとっておかないと
これからは苦しくなる時代に突入すると感じていたし、
叔父や叔母や歴代当主のように持ち出しをして
生活レベルを保てば破綻することは見えていたからね。

下賀茂さんも土地を貸さなければ経費を産みだせない時代。
あなたの海外嗜好やお洒落を満たし叶えてあげられないからね。

Q4
”あなたは、今、色々あって銀行に戻っているけど
そこには人の心があるよね、
私の身近にいる金融に関わる人たちとは匂いも感じも違うから。
不思議よね?
神職とお坊さんの高貴な一族の血が成せるものかしら?

何でそこそこ格好いいのに付き合わないの?
後、AさんやJに聴いた。5年前のこと。
抗がん剤と化学治療で大変だったって。
そのことが起因しているの?”

A4
確かにそれはあるよ。
当時付き合っていた人に闘病生活で会えなくてね?
そのときの写真を勇気をもって送ったことがある。

俺が元気なときの顔を知っているから
浮腫んですごい顔になっていたから送りたくなかった。
でも、もうどれくらい生きられるかわからなかったし
残りの人生を一緒に生きてくれるのならばと。

毛は抜け始めて顔は浮腫みあなたの知っている
容姿ではなかった。目にも光は無く死んでいたし
痛みで冷静さも保てなかったけど、
病院の職員用のトイレでこっそり撮ってね。
それを勇気をだして嫌われるかもしれないけど送ったら
『整形しないでね?』と返してきた。
あの一言は結構傷ついた。

彼女が同じように闘病している人たちの
気持ちを理解していないことと
病気の進行のことをすべて話して
それでも一緒に生きてくれるかという意味で
勇気を振り絞ったんだけどさ、悲しくなった。

まぁ、俺は彼女にも外国の大学を出てることや社歴や
Mと違って宮や寺の正確な位置も教えていなかったし、
宮にも寺にも連れて行ってなかったし、
親にも会わせる前だったしね。

Mの場合はあなたの実家が近いからさ。
挨拶がてら連れて行ったじゃん。

それに病の急変や進行を彼女に伝えていなかったからさ。

今まで家柄や経歴で見られてきたから
それを外して自分を見て欲しかったのもある。

外資や会社経営なんてものは
実力社会で首になることも日常、つぶれることも必須。
家柄は先祖からのもの、俺の力ではない。

まぁ、どう解釈しようとMと違って世界を見てないし、
病気のことだって普通は理解できないだろうから
仕方が無かったんだろう。

当時経営していた会社を追われて違約金を払い、
保険適用外の治療費であくせくしていたし
俺にはハンデはあれど何も残っていなかったからさ、
容姿もあんなだったしね。

容姿を不細工と判断されたのはあのときが初めてでね。
彼女を大切に思っていたことを
全て嘘だったと言われたのが
結構今でも堪えててね。

余命を宣告されて、日本での治療方法がないと
説明することが出来なかったんだ。
Fund時代のBossがチャーター機で迎えに来て
USでの治療を受けさせてくれなければ
今、俺はこうやってMと昔話をしていないだろうね?

まぁ、奇跡に近いと今も主治医には言われているよ。
神の御意思があればこそだろうってね?

今ね、多くの方達に結婚を申し込まれているけど、
彼女達は私の過去も今も知っている。
それを含めて私が倒れても事業を引き継ぎ、
面倒を見てくれるといってくれているよ。

浅はかな底が見える私利私欲など微塵もない。
それを出来る能力も背景も教養も心も揃っているしね。
だから信用できる。

Q5
”AさんやJさんに聴いている。
その経営者の彼女のこと今でも好きなんだ?
あなたってその人自身の心や人間的な温かみや
誰にでも分け隔てない思慮深さしか見ていないものね?
ほんと、昔から馬鹿だよね?

でも、こうやって生かされていることに意味はあるんでしょ?
だから海外でまたあなたらしく働いている”

A5
嫌いではないよ、純粋で真っ直ぐで情に厚いひとだったから
でも、俺が蒔いた種だしね。
それに時間も流れた。
俺は海外で生きていくだろうし、
彼女は彼女で大切な人や人たちに囲まれているだろうし、
幸せを純粋に祈るだけだよ。

坊主であり、神職の血を受け継いできているからね。
螺子が外れているってよく言われるよ、おかしいだろ?
Mに対しても別れてもずっとそう思っていたしね。

Q6
”ほんと純粋よね、付き合っていたころから変わらない。
自分より他人の人だもんね。
そうそう、年末旦那と子供と行くからよろしくね。”

A6
結構忙しいけど、いいよ。
M、あなたのBossから優秀な人材を紹介してくれたと
お礼の電話をいただいてるから俺の顔が立ったよ。
あなたの好きなHOTELを押さえるから、
後、Londonの家は自由に使っていい。
車のキーも貸してやる。
後、希望のレストランや店をリザーブするから
メールで知らせてくれ?

”それだけ?”

往復のビジネスの航空券をクリスマスプレゼントで
遣るからスケジュールだけ教えてくれ!
Jに手配させるから来週中にな!
ほんと昔から押しの強さは変わらないね?と私が言うと

”私があなたを好きになったのは其処だから、
認めているんだからね、自信を持ちなさいよ!
あなたが人間的にも度量も大きい素敵なひとと
その人たちも思っているよ。
その掛け値なしに優しいところや思慮深いところ
変わってなくて安心したよ。

容姿だって格好いいのに、
昔からなんでそんなに自信が無いの?
でも、うちの旦那には負けるけどね・・。

日本で事業をするときは声を掛けて
その代わりFeeは高いわよ!
Bossの言うことは聴くから安心して。
あなたは日本を見捨てないわ”

相変わらずだけど、
少し元気を貰った。

Mとは色々あったけれど未だに友人として
遣っていけている。
彼女の年下のアメリカ人の旦那とお子さんには
初めて会うな。ハンサムなイクメンだと聴くし。

Mが旦那さんを下に見ている言動があったら
怒ってやろう。旦那さんも順調に出世しているみたいだし。
Mより歳が若いんだし、自分が先に歳を重ねることを
理解しいないし、旦那さんが誰よりも大切に
思っていてくれていることをもう少し組んで遣って欲しい。

まぁ、Mの良いところは
良い歳の重ね方をしているところかな?
今美魔女って日本ではもてはやされているけれど、
歳の重ね方って歳相応でいいと思うんだ。
お手入れや美に対していつも敏感になり
気を使うのは当たり前だけれどね、
歳相応の教養や人間力も含めて美しいといえるんだよな。

そこが日本人女性が勘違いしているところなんだよ。
同時に磨くことが大切だし、
やがてそれが滲み出てくるもの。
容姿が綺麗でも中身が無かったら意味が無いし、
物は知っていても容姿に気遣いが出来なければ意味が無いし、
人にも自然に優しさや思慮深さが出なければ意味が無いしね。

人はやがて老いる、しわも染みも毛も細くなり、薄くなる
白髪も目立つようになるもの。仕方が無いことなんだ。
それを含めて人間力を歳相応に高め美しく老いていく
自分と向き合い付き合っていくことが大切なんだ。

男も女もそれは変わらない。
普段からの言動、服装、所作も含めて
体も心も日々精進することだから。

過去は変えられない。
今をどう生きるかで未来は開けるし
人間関係も環境も変わる。
それは私自分が体現して理解していること。

今をどう活かすかは自分自身にかかっている。
美しく老いるために。
人として人間力を高めるんだ。

自信がないくらいがちょうどいい。
足りないものを知っているくらいが
足りていることを知っていることが、
謙虚さを生むし、まだまだだとがんばれるから。
それに自分らしく、かつ、人に優しくいれるから。

自分のことに関しては、少欲知足ぐらいが一番
いいんだ。
HARUHA
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プロフィール
HN:
HARUHA
性別:
男性
職業:
外資投資銀行 MD   外資政府中央銀行系Fund MD
趣味:
自転車 料理
自己紹介:
外資投資銀行から
外資中央銀行FM MDとして出向。
EU、US圏で活動中。

外資投資銀行、
政府系FUNDの寄付講座で、
院の学生を教えながら、
国を跨いでの出張と
仕事の毎日です。

守秘義務が多い職務上
Facebook、Instagramは公開しません。
予めご了承ください。
文章の引用、批評論評等
一切お断りします。

専門はM&A全般
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企業の建て直し、解体。
人的資源の効率化。
知的財産(特許全般)の
債権化とライセンス契約
および特許訴訟全般。
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