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UK外資投資銀行から外資中央銀行 (Global Fund)のMD、FMとして 出向して日々国を跨いで出張を繰り返しながら 働くアラフォー親父の日々考える事
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多くは求めず、人とは比べず、等身大の自分自身を
受け入れ、そして今を未来に繋げるために生きる。
他人の為でなく、自分自身のために。

それがやがて多くの人に繋がり波となるならば。
今その時間を大切に積み重ねる。

こんな簡単なことなのに
人は他人と自分を比べ無い物強請りで、
自分の弱さを人を貶めることの連鎖で心の隙間を埋める。
そんな事に悩まされるのに疲れ、SNS断ちをしていた。
そこに有益な生産性はないからだ。

来年4月から新しい生き方を始める。
50近い親父が今まで歩んだ事無い分野で研鑽し起業する。
52で形を作り、age、gender、nationality関係なく
能力があれば世界と対等に仕事が出来る基盤を55まで
には地方に分散して作りあげ、雇用、新しい働き方と
稼ぎ方を浸透させる。
60までにそのbusiness modelを世界の地方に波及させる。

人に投資し人を、地域を、地方を、国を育てる事こそ
後残りの人生ですべき事だから、妥協はしない。



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Londonの中心部に投資物件としてマンションと
日本の代々木上原のマンション一棟か広い戸建を
買うつもりだったが、元BOSSに待ってもらった。
そんな金があるならば、
今必要な事に対して投資したほうがいいと
判断したからだ。

バイクも買わないことにした。
自分とこれからへの投資は少し抑えることに。
(マンションや戸建ては今後も円滑に給付制奨学金を
私が亡くなっても永続していく為の投資物件だから、
今回の震災の私が関わる件に目処がついたら
購入するだろう。)

熊本の震災で、個人的に融資させてもらっている
酒蔵と海外企業との特許のライセンス提携、
業務提携を手伝わせて貰った精密機器会社
数社が被災してしまったからだ。

物資と今後復旧に掛かる工程や費用を
算出してもらうために、
日本の友人経由で財団から物を送り、
専門家と医師と看護師、薬剤師を派遣させてもらった。

被害額と今までの設備投資による銀行からの
借り入れ等と部品供給の遅延による損害金と
違約金とこれから発生する軌道に乗せるための
費用を加味した2重弁済の想定額と
ライン復旧に掛かる期間と人員確保を含めて
SkypeやTV電話で話しながら見ていると
東日本大震災のケースには及ばないが
心が痛くなるのは変わらない。

部下たちも日本の為に何ができるか考えて
義捐金を募っているがこれまでのケースを鑑みるに
末端まで生きたお金が届いたことはないから、
独自に財団経由で永続した支援をすることを話し、
気持ちだけ有り難く頂いた。

ケアハウスの子供たちは被災地に
ボランティアに行きたいということで
昨晩Skypeで話したが、一蹴した。

自分達にできることがあるはず。
君達は震災孤児や遺児だ。
君達の手で東北を復興する礎にならなければ
ならない。今遣るべきことは熊本でではない。

きつい言い方かもしれないが
今回の件で東北の震災が形骸化する可能性はある。
九州の震災も同等に心が痛むことには変わらない。

自分達の街や故郷が5年たって本当の意味で
復興したと思ったことがあるかい?

君達の手で本当の人、物、金が永続して
地元に密着して循環するような世の中を創造して
繋げていくことが君達の今しなければいけないことだ。

九州の震災に関しては自分達の経験で
してほしかった事をできる限りあげて提案してほしい。
それを私ができる限り手を尽くすから。

そして自分達にできる事を今はすればいい。

そういうと納得していない子達もいたけれど、
ボランティアに行くにしても宿泊施設の確保
食事の確保、交通費、諸経費は自費なことは
彼らも理解しているし、
東北の震災時、自分達の食料や水を持たない
にわかボランティアが機能していなかったことを
彼らは自分達の目で見て一番わかっている。

私も予定を早めて日本に戻ることにする。

金融業界は以前より増して人員削減の嵐が吹いている。
BNP Paribas、Credit Suisse、野村證券から
流出する優秀な人材の確保もしつつ、
M&A案件のDue diligenceが同時進行で十数件、
不良債権処理や普通は別部署だから
陣頭指揮をとらないが、Dealも入っていて忙しく、
今は何でも屋状態にある。

しかし、区切りをつけて5月の頭には帰ろうと思う。
今回は、細分化して部下達に仕事を任せることにした。
自分の目で見て再建に最適なクリティカルパスを
引くために。

自分ができることを遣るだけ。
背伸びなんかする必要はない。
今後も大きな天災は起こる。
その時に何が的確にできるかそれが一番大切なんだ。

他人事では決してない。


HARUHA



さしあたって、BrusselsのWさんと先輩夫妻と
私の部下達も大丈夫のようだ。
イスラム系の移民を先輩の旦那さんが
経営する会社の社員として数十人雇用しているから
以前から当局から人事記録や勤務記録の提出を
求められたり、事情を聴かれているとは聴いている。

こんなことがあったので
当然のことだろうなのだろうが、
移民の方達はイスラム系に限らないし、
雇用を生み出し、生活を保障することが、
悪だという風潮がEU圏に広がっているのも
現地の純粋な国民の雇用が奪われつつある現状に
基づいたものでもあることは
理解しなければならないだろう。

その不満や怒りは、テロによりより増幅しかねない。

部下達が心配なのと急な仕事が入っているのと、
知り合いがテロに巻き込まれたことも重なり、
予定を変更して少し早く
Paris経由でTGVでBrusselsに入るつもりだ。
UKのBossからは部下達に任せておけ、
TV電話で済ませろと言われていたが、
説得して了承を得た。

NorwayのBossにも了承済みだ。
今はNorges Bankに出向しているからね。
柵や絡みもあるし、クライアントの利益の確保が
一番で、その為に迎えられた属している投資銀行からの
客人でもあるし、安全の確保が優先されるため、
普通ならば今回の移動は考えられないと
今回だけだと両者から釘を刺された。


多種多様な宗教上、国の利権絡みの諍いや紛争が
普通に日常生活の中であふれていて
日々刻々と市井の人たちが巻きこまれている。
面倒くさいけれど、事実なんだ。

日本人の友人に電話を貰ったけれど、
平和呆けし過ぎて言い返す言葉がなかった。

人が集まれば衝突も起こるし、
反発して関係が壊れてしまうこともある。
少し、配慮や譲るという気持ちがあればうまく回るんだけれど
人は自分を一番に優先させるからそれを忘れる。

大切な人や家族を思うように、
知らない誰かを思いやれたら少しだけ良い風が吹くのに。
その流れの連鎖で生きやすい世の中が実現できるのに
いつもそんなことを考えるんだ。

人に少し優しくなれれば、許容しあう曖昧さを心の中に
持ち合わせる余裕も時には大切なんだ。
国が違えば考え方も異なる。

国が同じでも生き方や環境が違えば
全てを満足させる答えなど無いし重なり合うこともない。
わかっていても仕方が無いかと許せる懐の深さが。

まあ、人がいる限り、
自分を前面に押し出し譲らないだろうから、
欺瞞や虚栄心が復讐や報復を誘い諍いや紛争が
無くなることなどないだろう。

それは、どの国にいても変わらないから
面倒くさい。
HARUHA


Macrobioteicの飯をクラアントとその家族と久しぶりに
食べたが料理人によりけりだけど、あまり旨いものではない。
有機食材、無添加ばかりが体に適しているとは限らない。
人によってアレルギーの抗体もあるし、
耐性を考えたらどっちが正しいのかわからないが、
重宝がられているけれど、生産する側は大変な手間が掛かる。

そんな話を専業で農業に従事していた時の体験を
交えて話すとすっかり夜が更けてしまうことも多いけれど、
そのお陰で日本の農海産物を直で仕入れてくれる
ルートの開拓にも繋がることも多いんだ。

土と共に生きることは、地道な作業の積み重ねで、
雨が降ろうが、雪に埋もれようが閑散期も仕事は溢れている。
その積み重ねで掌はごつごつになり、節くれだってタコも出来る。
泥にまみれ、土にまみれ、堆肥にまみれで休みなんてない。

有機で堆肥を作る為に、蓄農家さんとも有機で作った
大豆や小麦やとうもろこしなどの飼料長年に渡って
取引して初めて良い糞を貰うことが出来る。

勿論、窒素、燐酸、カリを含めた肥料も
手づくりする。漁師さんに貰った小魚を
天日で干し、製材所で貰った間引いた灌木剤と
竹ををチップにしてもらい有機米の稲藁と秋に
刈り入れたススキを細かく切って、一緒に燃し、
貝灰を蜆と紫貝の殻を焼いて灰にして作り、
籾殻と糞を混ぜて、農閑期ハウスで2ヶ月間毎日混ぜて
発酵させて堆肥を作ったものだ。

地域と関わりコミュニティの中で多くの人たちに
助けられて長い時間を掛けて初めて有機、無添加が成り立つ。

その癖、流通経路で規格外のものは撥ねられる。
そしてマージンも。
生産者はうまく販売経路を確保し、マーケティングを
コントロールしないと利益を永続的に生み出せない。

TPPは真面目に生産している農家にとってチャンスなんだ。
だけど、国は枝葉の先まで見ないし、
また票欲しさの為の税金の垂れ流しや制度を作り、
それが農業や農家の自立を阻害してきたのも事実。

小規模農業や兼業、趣味的なものに税金を垂れ流すのは
今後の若い世代に繋げる農業や安心な作物を作ることに
対して取り巻く環境にとっては悪なんだ。

南相馬に居た頃、
毎年出て行く区画に割り当てられた土地整備事業費、
塩害対策土地改良事業費、機械の整備費とローン、
燃料費、農協への支払い、気候や災害による損害費、
大量に収穫でき過ぎた時の欠損金等、
長年に積もり積もった定期的に支払う借金が億単位、
その他に計上される損失。

初め帳簿を見せられたとき、ザルで笑うしかなかった。。
関わる中で、農業で生きるということと真面目に向き合うと
日々、土と向き合う中で、地域社会と関わる中で
収益を出す差別化に有機を拡大することと
休耕地や田を借りて大規模農業への転換と
独自の販売経路の開拓と営業とNet販売をすることにした。

Fund時稼いで5年間動かせないオプション以外の
債券と貯金で長年定期的に払う数億単位の負債を肩代わりした。
金融屋の経験を活かして出来ることは財政を黒字化すること。
そして計画的な事業の運営と魅力ある利益の出る農業に
変換すること。

2年で赤字を払拭し800万の利益を確保できるようになったが
不安定さは否めなかったし、借金が増える可能性はまだ続く。
天候に左右されるし、第一次産業のどれかが傾いても
有機や無添加につながる農業や生産物加工品などできないからだ。

その不透明さの中で、金が無くとも良い作物を消費者に
届けて喜んでもらうことに誇りを持っていた。

まぁ、研修生の手続きをしていたがそれは家に入れ、
給与も貰わなかったし、お小遣いも無かった。
立て替えた借金も返してもらわなかった。

家庭内事業の元に家長が財布を握る
それでも良かったと思っていた。

それで少しでも家が回るならと考えてもいたし、
やがて大きく稼ぐようになればと思っていたからだ。

働くということはそれに見合った対価を貰うということ。
作品や物の値段はコストと利益のバランスで付けられ
消費されて当たり前の世の中。

それが農業の現場には浸透していない。
それでは農業を今後支えてくれる若者が離れてしまう。
これが大きな農業離れの現状を招いているんだ。

葱が一把店頭で150円で並ぶとする。
市場取引価格は1箱12把入って不作のときで1,200円、
通常は700円から酷いときは200円。
どんなに良いものを作っても青果市場や農協出荷時に
入るのはその積み重ね。

労働力を合わせたコストに見合わない価格体系。
何度も嫌になったものだ。
葱畑で市場に出した卸値を次の朝引き取りに行くたびに
常磐線の東京行きのひたち(スーパーひたち)を見るたびに悲しくなった。
鎌を悔しくて堀り投げて叫んだこともある。

Fundや銀行のように稼げない、
洗っても爪の中は泥が、手はごつごつして
指は節くれ立って、いつもイセキの青いツナギを身にまとい
堆肥を作る為に糞まみれになり、油が染み込んで
有機以外の畑や田んぼに重い機械を背負い農薬を噴霧したり、
肥料をまいたり、水の管理や除草をしたり、
毎日4時から18時まで農作業は続く。
休みは無い、娯楽も無い。

ただ仕事終わりの熱い缶コーヒーを飲んだ時が
タバコも酒も遣らなかった私の楽しみ。

それが終わると、畑と相談して夜ご飯に使う野菜の収穫。
精米したての米をガス釜で炊く、煮え花が立ち炊きたてと
漁師の友達に貰った柵を刺身に引いて
婆ちゃんの手作り味噌で作った味噌汁が毎晩の楽しみ。

そして元彼女と交代交替で薪風呂の火の番をしながら
今日の出来事やTVのことを風呂越しに話す。
そして寝るの繰り返し。

そんな事も5年前の震災で全て跡形も無く
元彼女の家族もろとも無くなってしまった。
思い出が残るのは庭にあった大きな原種のゆずの木だけ。
それを枝分けして根継ぎして和歌山の農家さんに育ててもらっている。
ゆずの香水を作れる日がくるまで。

嫌になるほど平凡で、地道で報われない、評価もされないもの。
利益もそんなに出ない、それが農業し始めの頃だった。
その地道さのなかに幸せや遣り甲斐はある。
だから、お金がなくとも幸せはあることも身をもって知っている。

それは中小企業も仕事や桁は違えど変わらないと思う。
ただそれを言い訳にしないでほしい。
やれることを全てやってからにしてほしい。

安易に銀行からの借入金や
株主の配慮やパートナーの厚意に甘んじないで経営すべきだ。

資金を融通してくれだの投資してくれるようメインバンクに
口ぞえしてくれるよう懇意にしているクライアントを
頼ってきた企業の経営者によく言われる。
個人的に投資してくれともね。

泥水すすっても這い蹲ってでも生きてみろよと思う。
甘すぎるんだよ。

体力が無い企業や無能な経営者は会社をやるべきではない。
それは赤字に慣れすぎて事業の本来の意味を忘れてしまうからだ。
そんなひとたちには投資も口利きもしない。
従業員や支える家族がかわいそうだからだ。

岩手や福島、宮城の懇意にしている
農家さんや漁業関係者さんたちや投資している
経営者さんたちにはそう口すっぱく言う。
永続して地域に雇用と利益や将来への夢を還元し続けてこそ意味がある。
復興とは事業をするということはそういうことだと。

生活基盤を作り、若い人たちに繋げるということはそういうことだ。
手抜きをしたり、油断したところで綻びは出てくる。

そんな話をクライアントとその家族と深夜まで話した。
実際に経験してきたことだから面白いらしい。

どんな経験も、今の仕事に生きている。
金が豊富にあるからって幸せではない。
一番の幸せは真摯な日々の生き方に後から結果がついてくることだ。

それが家族か物か金かは別として。

ひとは、人と差別化するために生きるわけではない。
優位性を保っても自己満足の先にはキリが無い。
上には上が居て、流行も消費動向や嗜好も歳を重ねれば変化する。

自分の人生をよりよいものにする為に日々努力もするし、
悔しさをばねにして踏ん張るんだ。
ひとと差別化することばかりに趣旨や主題を措いているうちは
自分の生き様や本当に遣るべきことが見えていない。

だから、世の中から虐めや差別がなくならないんだよ。

そして本当の幸せや人間的な賢さも。
HARUHA

元彼女で外資投資顧問を紹介したMから真夜中のCALL。
少しうとうとしていたが電話に出る。
電話口でクリスマスプレゼントをOfficeに送ってくれたことと
出向して仕事場と国が替わったことと
以前から聞こうと思っていたことがあるといわれて聴くことに。

Q1
”どうして私とあの時遣っていけないと言ったの?”

唐突に聞かれたので戸惑ったが
彼女に説明していなかったというより
あなたが勝手に話を切って聞かなかっただけどさと
思いながらも、(女の人って自己完結することあるよね?)
私の説明不足でもあったから話すことにした。

A1
別れるつもりは無かった。
でも、金融の世界に当時戻りたくなかった。

BossのFundに戻れば地位も年棒も保障され、
あなたが望むレベルでの生活は容易だったし、
一定のレベルの教養や同じスキルレベルの部下達に囲まれ
仕事や生きていくのは楽だけど、
世の中はそのレベルがコントロールしていると嘗めてしまう。

自分達のレベル以上のコミュニティで生きていけばいいと。
1~10まで説明しなくとも理解してくれる能力を持ち合わせて
いるし、教養や実績や人格が伴っているし、
自分の分を心得ているから付き合うのも楽だからね。

でもさ、世の中って色々な人たちが許容の元に
凹凸重なり合って生きている。
現場にこそ市井にこそ学びが溢れているんだ。
それを忘れるような浅はかな薄い人間にはなりたくなかった。

あなたがいつも言っていたでしょ?
レベルを落としてまで生きる必要性は無い。
あなたは落としすぎて、
あなたの言動が理解されずに
誹謗中傷や浅はかな人間達に追い落とされて苦悩する。
そんなの無駄でしょ?
精神的にも疲弊するだけ。

今は少しその意味が理解できるけれどね。
自分らしく生きるためにはその選択肢が
一番良いってことをね。
支えてくれている人たちへの感謝と労いと
自分に胡坐をかかなければね。

一番が、私はFund時代の伝を使い
自分の私情を挟みあなたの友人の
旦那さんのリストラを銀行に手を廻しリストから外した。
それが延命にもならないことを理解していて~
結局、彼は解雇され退職と転職を余儀なくされた。
家族とともにCAに戻ったらしいじゃん。

あなたに頼まれたといえ、
仕事に私情を挟まないという
私の理念に背くことを当時してしまったからね。

Q2
”そう、あなたは優しすぎるからね。
でも、理解できて良かった。
私も下を見ないでいいなんて思わない。
ただ、煩わしい人間関係に振り回されたくなかったら、
自分の立場や背景をわかってくれている人達に囲まれた
ほうが、いいって思ってるだけ。

まぁ、私の場合、他人との優位性を取っているから
あなたのようにお人よしではないけれどね。
でも、許容されて私が生きているという認識は
忘れないようにするわ!

もうひとつ?何故、私よりキャリアハイなのに、
正直に経歴を言ってくれなかったの?”

A2
メンドクサイでしょ?
あなたが付き合った自身よりキャリアハイの人って
不倫していた年上の元彼だったよね?

同い年の私と付き合ってたときも何処かいつも
その尊敬していた彼のことと比べて下にみてたことが
あるよね?

わかっていても、知っていても、知らない振りしたほうが
あなたとは上手くやってけると思ったから。

未だに旦那さんに関しても横柄なところがある。
それは前も言ったよね?

俺があなたより格上とされる会社でキャリアを積んでいて
Public-IVYのMBA修了者で派閥争いなどのパワーゲームに
嫌気をさして役員を辞めて農家をして、
その後、飲食にいたと聞いたら
そんな経歴の奴が同い年の日本人にいたら
素直に認めるかい?東大や官僚あがりでも
商社あがりでもない、今なら普通にいるけれど、
あなたの性格なら認めないでしょ?

USで情報工学や公共政策で5本の指に入る大学院を
修了していて、HPやGEや外資金融を数社渡り歩いて
きて当時Senior manager 手前だったあなたが
旧帝大とはいえ一地方国立大の工学部卒で
ゼネコンを経て院を卒業後、
Deutsche Bankに入行して海外を渡り歩いて、
Kohlberg Kravis Robertsにヘッドハンティングされ
その間にCalやHaasを修了し、
企業買収と建て直しを水面下で請け負うプロなんて言ったら
対抗心を燃やしただろうからね。
あなたは日本法人採用なのに、
私が特殊な資格を数個取得していたとはいえ
本体採用だったと話したら余計にね。

女性であるあなたが人一倍頑張ってきたのを知っているし、
弱さや強さ、熱い愛情や人間性が好きだったからね。
経歴なんてどうでも良かった。
人ってそんなもの剥がれたらさ、
どこで勝負するって言ったら人間性と相手をどこまで
思いやり信じられるかで、金なんてなくなっても
二人で築き上げれば良いと思っていたからさ。

Q3
”確かに今もそういうところがあるかも、直さないと。
Fundの世界って今なら理解できるけれど、
当時は理解できなかったし、
MBA修了者でないって聞いていたから、
普通は偉くても現地採用のマネージャーレベル
だろうって思うでしょ?

まぁ、仕事が出来る人たちはMBA修了者でなくてもいるけれど
ほんとうに私のほうが子供で何もしらなかったし、
あなたに甘えてばかりいたんだよね?
なんでそんな我侭な私と付き合っていたの?”

A3
当時は良性の脳腫瘍が悪さしてなかったから
それが悪くなって悪性に変異して倒れても
私が食べさせてあげるくらいの覚悟はあるよ!

いざとなれば私のマンションを売ればいいし、
私も貯金はあるし、子供が出来てあなたに万が一が起こっても
わたし一人で育てるから!それが家族になるということでしょ?
って私に笑って言ってくれたよね?
そんな人は稀有だよ。

脳腫瘍があるってわかっていて付き合ってくれたしね?
何もなくなってもあなたはあなたで良いっていってくれたから、

あなたは日本で燻らず、海外に出て学び、知識を活かし
自分を成長させてきたしね、その言葉を言うスキルも
実力も、女性としての魅力も持ち合わせていたからね、
説得力があった。

俺の言葉足らずだったのは確かだ。
金融業に戻ってまであなたとはやっていけない。
このままでは駄目なのかと言いたかったんだけど、
君には無理だったろう。
共働きでも、かたや当時、俺は飲食のSVで年棒780万、
あなたが金融で3400万。東京と地方での別居婚。
辞めて生活レベルを落とし続けて満足するとも思えなかったしね?

一点もの好きだし、海外旅行大好きだし、
人とは違うのが好きでしょ?

私が金融の世界に戻るか宮を継ぐかしかなかった。
それに宮を継いだとしても780万も貰えない。
歴史ある神社といっても安月給で名誉だけ
宮や寺は不動産を含め資産はあるけど、
それは宮や寺の修繕費や維持費にとっておかないと
これからは苦しくなる時代に突入すると感じていたし、
叔父や叔母や歴代当主のように持ち出しをして
生活レベルを保てば破綻することは見えていたからね。

下賀茂さんも土地を貸さなければ経費を産みだせない時代。
あなたの海外嗜好やお洒落を満たし叶えてあげられないからね。

Q4
”あなたは、今、色々あって銀行に戻っているけど
そこには人の心があるよね、
私の身近にいる金融に関わる人たちとは匂いも感じも違うから。
不思議よね?
神職とお坊さんの高貴な一族の血が成せるものかしら?

何でそこそこ格好いいのに付き合わないの?
後、AさんやJに聴いた。5年前のこと。
抗がん剤と化学治療で大変だったって。
そのことが起因しているの?”

A4
確かにそれはあるよ。
当時付き合っていた人に闘病生活で会えなくてね?
そのときの写真を勇気をもって送ったことがある。

俺が元気なときの顔を知っているから
浮腫んですごい顔になっていたから送りたくなかった。
でも、もうどれくらい生きられるかわからなかったし
残りの人生を一緒に生きてくれるのならばと。

毛は抜け始めて顔は浮腫みあなたの知っている
容姿ではなかった。目にも光は無く死んでいたし
痛みで冷静さも保てなかったけど、
病院の職員用のトイレでこっそり撮ってね。
それを勇気をだして嫌われるかもしれないけど送ったら
『整形しないでね?』と返してきた。
あの一言は結構傷ついた。

彼女が同じように闘病している人たちの
気持ちを理解していないことと
病気の進行のことをすべて話して
それでも一緒に生きてくれるかという意味で
勇気を振り絞ったんだけどさ、悲しくなった。

まぁ、俺は彼女にも外国の大学を出てることや社歴や
Mと違って宮や寺の正確な位置も教えていなかったし、
宮にも寺にも連れて行ってなかったし、
親にも会わせる前だったしね。

Mの場合はあなたの実家が近いからさ。
挨拶がてら連れて行ったじゃん。

それに病の急変や進行を彼女に伝えていなかったからさ。

今まで家柄や経歴で見られてきたから
それを外して自分を見て欲しかったのもある。

外資や会社経営なんてものは
実力社会で首になることも日常、つぶれることも必須。
家柄は先祖からのもの、俺の力ではない。

まぁ、どう解釈しようとMと違って世界を見てないし、
病気のことだって普通は理解できないだろうから
仕方が無かったんだろう。

当時経営していた会社を追われて違約金を払い、
保険適用外の治療費であくせくしていたし
俺にはハンデはあれど何も残っていなかったからさ、
容姿もあんなだったしね。

容姿を不細工と判断されたのはあのときが初めてでね。
彼女を大切に思っていたことを
全て嘘だったと言われたのが
結構今でも堪えててね。

余命を宣告されて、日本での治療方法がないと
説明することが出来なかったんだ。
Fund時代のBossがチャーター機で迎えに来て
USでの治療を受けさせてくれなければ
今、俺はこうやってMと昔話をしていないだろうね?

まぁ、奇跡に近いと今も主治医には言われているよ。
神の御意思があればこそだろうってね?

今ね、多くの方達に結婚を申し込まれているけど、
彼女達は私の過去も今も知っている。
それを含めて私が倒れても事業を引き継ぎ、
面倒を見てくれるといってくれているよ。

浅はかな底が見える私利私欲など微塵もない。
それを出来る能力も背景も教養も心も揃っているしね。
だから信用できる。

Q5
”AさんやJさんに聴いている。
その経営者の彼女のこと今でも好きなんだ?
あなたってその人自身の心や人間的な温かみや
誰にでも分け隔てない思慮深さしか見ていないものね?
ほんと、昔から馬鹿だよね?

でも、こうやって生かされていることに意味はあるんでしょ?
だから海外でまたあなたらしく働いている”

A5
嫌いではないよ、純粋で真っ直ぐで情に厚いひとだったから
でも、俺が蒔いた種だしね。
それに時間も流れた。
俺は海外で生きていくだろうし、
彼女は彼女で大切な人や人たちに囲まれているだろうし、
幸せを純粋に祈るだけだよ。

坊主であり、神職の血を受け継いできているからね。
螺子が外れているってよく言われるよ、おかしいだろ?
Mに対しても別れてもずっとそう思っていたしね。

Q6
”ほんと純粋よね、付き合っていたころから変わらない。
自分より他人の人だもんね。
そうそう、年末旦那と子供と行くからよろしくね。”

A6
結構忙しいけど、いいよ。
M、あなたのBossから優秀な人材を紹介してくれたと
お礼の電話をいただいてるから俺の顔が立ったよ。
あなたの好きなHOTELを押さえるから、
後、Londonの家は自由に使っていい。
車のキーも貸してやる。
後、希望のレストランや店をリザーブするから
メールで知らせてくれ?

”それだけ?”

往復のビジネスの航空券をクリスマスプレゼントで
遣るからスケジュールだけ教えてくれ!
Jに手配させるから来週中にな!
ほんと昔から押しの強さは変わらないね?と私が言うと

”私があなたを好きになったのは其処だから、
認めているんだからね、自信を持ちなさいよ!
あなたが人間的にも度量も大きい素敵なひとと
その人たちも思っているよ。
その掛け値なしに優しいところや思慮深いところ
変わってなくて安心したよ。

容姿だって格好いいのに、
昔からなんでそんなに自信が無いの?
でも、うちの旦那には負けるけどね・・。

日本で事業をするときは声を掛けて
その代わりFeeは高いわよ!
Bossの言うことは聴くから安心して。
あなたは日本を見捨てないわ”

相変わらずだけど、
少し元気を貰った。

Mとは色々あったけれど未だに友人として
遣っていけている。
彼女の年下のアメリカ人の旦那とお子さんには
初めて会うな。ハンサムなイクメンだと聴くし。

Mが旦那さんを下に見ている言動があったら
怒ってやろう。旦那さんも順調に出世しているみたいだし。
Mより歳が若いんだし、自分が先に歳を重ねることを
理解しいないし、旦那さんが誰よりも大切に
思っていてくれていることをもう少し組んで遣って欲しい。

まぁ、Mの良いところは
良い歳の重ね方をしているところかな?
今美魔女って日本ではもてはやされているけれど、
歳の重ね方って歳相応でいいと思うんだ。
お手入れや美に対していつも敏感になり
気を使うのは当たり前だけれどね、
歳相応の教養や人間力も含めて美しいといえるんだよな。

そこが日本人女性が勘違いしているところなんだよ。
同時に磨くことが大切だし、
やがてそれが滲み出てくるもの。
容姿が綺麗でも中身が無かったら意味が無いし、
物は知っていても容姿に気遣いが出来なければ意味が無いし、
人にも自然に優しさや思慮深さが出なければ意味が無いしね。

人はやがて老いる、しわも染みも毛も細くなり、薄くなる
白髪も目立つようになるもの。仕方が無いことなんだ。
それを含めて人間力を歳相応に高め美しく老いていく
自分と向き合い付き合っていくことが大切なんだ。

男も女もそれは変わらない。
普段からの言動、服装、所作も含めて
体も心も日々精進することだから。

過去は変えられない。
今をどう生きるかで未来は開けるし
人間関係も環境も変わる。
それは私自分が体現して理解していること。

今をどう活かすかは自分自身にかかっている。
美しく老いるために。
人として人間力を高めるんだ。

自信がないくらいがちょうどいい。
足りないものを知っているくらいが
足りていることを知っていることが、
謙虚さを生むし、まだまだだとがんばれるから。
それに自分らしく、かつ、人に優しくいれるから。

自分のことに関しては、少欲知足ぐらいが一番
いいんだ。
HARUHA
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プロフィール
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HARUHA
性別:
男性
職業:
外資投資銀行 MD   外資政府中央銀行系Fund MD
趣味:
自転車 料理
自己紹介:
外資投資銀行から
外資中央銀行FM MDとして出向。
EU、US圏で活動中。

外資投資銀行、
政府系FUNDの寄付講座で、
院の学生を教えながら、
国を跨いでの出張と
仕事の毎日です。

守秘義務が多い職務上
Facebook、Instagramは公開しません。
予めご了承ください。
文章の引用、批評論評等
一切お断りします。

専門はM&A全般
Due diligence
企業の建て直し、解体。
人的資源の効率化。
知的財産(特許全般)の
債権化とライセンス契約
および特許訴訟全般。
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