忍者ブログ
UK外資投資銀行から外資中央銀行 (Global Fund)のMD、FMとして 出向して日々国を跨いで出張を繰り返しながら 働くアラフォー親父の日々考える事
[136]  [135]  [137]  [134]  [132]  [129]  [128]  [127]  [125]  [126]  [122
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


元彼女で外資投資顧問を紹介したMから真夜中のCALL。
少しうとうとしていたが電話に出る。
電話口でクリスマスプレゼントをOfficeに送ってくれたことと
出向して仕事場と国が替わったことと
以前から聞こうと思っていたことがあるといわれて聴くことに。

Q1
”どうして私とあの時遣っていけないと言ったの?”

唐突に聞かれたので戸惑ったが
彼女に説明していなかったというより
あなたが勝手に話を切って聞かなかっただけどさと
思いながらも、(女の人って自己完結することあるよね?)
私の説明不足でもあったから話すことにした。

A1
別れるつもりは無かった。
でも、金融の世界に当時戻りたくなかった。

BossのFundに戻れば地位も年棒も保障され、
あなたが望むレベルでの生活は容易だったし、
一定のレベルの教養や同じスキルレベルの部下達に囲まれ
仕事や生きていくのは楽だけど、
世の中はそのレベルがコントロールしていると嘗めてしまう。

自分達のレベル以上のコミュニティで生きていけばいいと。
1~10まで説明しなくとも理解してくれる能力を持ち合わせて
いるし、教養や実績や人格が伴っているし、
自分の分を心得ているから付き合うのも楽だからね。

でもさ、世の中って色々な人たちが許容の元に
凹凸重なり合って生きている。
現場にこそ市井にこそ学びが溢れているんだ。
それを忘れるような浅はかな薄い人間にはなりたくなかった。

あなたがいつも言っていたでしょ?
レベルを落としてまで生きる必要性は無い。
あなたは落としすぎて、
あなたの言動が理解されずに
誹謗中傷や浅はかな人間達に追い落とされて苦悩する。
そんなの無駄でしょ?
精神的にも疲弊するだけ。

今は少しその意味が理解できるけれどね。
自分らしく生きるためにはその選択肢が
一番良いってことをね。
支えてくれている人たちへの感謝と労いと
自分に胡坐をかかなければね。

一番が、私はFund時代の伝を使い
自分の私情を挟みあなたの友人の
旦那さんのリストラを銀行に手を廻しリストから外した。
それが延命にもならないことを理解していて~
結局、彼は解雇され退職と転職を余儀なくされた。
家族とともにCAに戻ったらしいじゃん。

あなたに頼まれたといえ、
仕事に私情を挟まないという
私の理念に背くことを当時してしまったからね。

Q2
”そう、あなたは優しすぎるからね。
でも、理解できて良かった。
私も下を見ないでいいなんて思わない。
ただ、煩わしい人間関係に振り回されたくなかったら、
自分の立場や背景をわかってくれている人達に囲まれた
ほうが、いいって思ってるだけ。

まぁ、私の場合、他人との優位性を取っているから
あなたのようにお人よしではないけれどね。
でも、許容されて私が生きているという認識は
忘れないようにするわ!

もうひとつ?何故、私よりキャリアハイなのに、
正直に経歴を言ってくれなかったの?”

A2
メンドクサイでしょ?
あなたが付き合った自身よりキャリアハイの人って
不倫していた年上の元彼だったよね?

同い年の私と付き合ってたときも何処かいつも
その尊敬していた彼のことと比べて下にみてたことが
あるよね?

わかっていても、知っていても、知らない振りしたほうが
あなたとは上手くやってけると思ったから。

未だに旦那さんに関しても横柄なところがある。
それは前も言ったよね?

俺があなたより格上とされる会社でキャリアを積んでいて
Public-IVYのMBA修了者で派閥争いなどのパワーゲームに
嫌気をさして役員を辞めて農家をして、
その後、飲食にいたと聞いたら
そんな経歴の奴が同い年の日本人にいたら
素直に認めるかい?東大や官僚あがりでも
商社あがりでもない、今なら普通にいるけれど、
あなたの性格なら認めないでしょ?

USで情報工学や公共政策で5本の指に入る大学院を
修了していて、HPやGEや外資金融を数社渡り歩いて
きて当時Senior manager 手前だったあなたが
旧帝大とはいえ一地方国立大の工学部卒で
ゼネコンを経て院を卒業後、
Deutsche Bankに入行して海外を渡り歩いて、
Kohlberg Kravis Robertsにヘッドハンティングされ
その間にCalやHaasを修了し、
企業買収と建て直しを水面下で請け負うプロなんて言ったら
対抗心を燃やしただろうからね。
あなたは日本法人採用なのに、
私が特殊な資格を数個取得していたとはいえ
本体採用だったと話したら余計にね。

女性であるあなたが人一倍頑張ってきたのを知っているし、
弱さや強さ、熱い愛情や人間性が好きだったからね。
経歴なんてどうでも良かった。
人ってそんなもの剥がれたらさ、
どこで勝負するって言ったら人間性と相手をどこまで
思いやり信じられるかで、金なんてなくなっても
二人で築き上げれば良いと思っていたからさ。

Q3
”確かに今もそういうところがあるかも、直さないと。
Fundの世界って今なら理解できるけれど、
当時は理解できなかったし、
MBA修了者でないって聞いていたから、
普通は偉くても現地採用のマネージャーレベル
だろうって思うでしょ?

まぁ、仕事が出来る人たちはMBA修了者でなくてもいるけれど
ほんとうに私のほうが子供で何もしらなかったし、
あなたに甘えてばかりいたんだよね?
なんでそんな我侭な私と付き合っていたの?”

A3
当時は良性の脳腫瘍が悪さしてなかったから
それが悪くなって悪性に変異して倒れても
私が食べさせてあげるくらいの覚悟はあるよ!

いざとなれば私のマンションを売ればいいし、
私も貯金はあるし、子供が出来てあなたに万が一が起こっても
わたし一人で育てるから!それが家族になるということでしょ?
って私に笑って言ってくれたよね?
そんな人は稀有だよ。

脳腫瘍があるってわかっていて付き合ってくれたしね?
何もなくなってもあなたはあなたで良いっていってくれたから、

あなたは日本で燻らず、海外に出て学び、知識を活かし
自分を成長させてきたしね、その言葉を言うスキルも
実力も、女性としての魅力も持ち合わせていたからね、
説得力があった。

俺の言葉足らずだったのは確かだ。
金融業に戻ってまであなたとはやっていけない。
このままでは駄目なのかと言いたかったんだけど、
君には無理だったろう。
共働きでも、かたや当時、俺は飲食のSVで年棒780万、
あなたが金融で3400万。東京と地方での別居婚。
辞めて生活レベルを落とし続けて満足するとも思えなかったしね?

一点もの好きだし、海外旅行大好きだし、
人とは違うのが好きでしょ?

私が金融の世界に戻るか宮を継ぐかしかなかった。
それに宮を継いだとしても780万も貰えない。
歴史ある神社といっても安月給で名誉だけ
宮や寺は不動産を含め資産はあるけど、
それは宮や寺の修繕費や維持費にとっておかないと
これからは苦しくなる時代に突入すると感じていたし、
叔父や叔母や歴代当主のように持ち出しをして
生活レベルを保てば破綻することは見えていたからね。

下賀茂さんも土地を貸さなければ経費を産みだせない時代。
あなたの海外嗜好やお洒落を満たし叶えてあげられないからね。

Q4
”あなたは、今、色々あって銀行に戻っているけど
そこには人の心があるよね、
私の身近にいる金融に関わる人たちとは匂いも感じも違うから。
不思議よね?
神職とお坊さんの高貴な一族の血が成せるものかしら?

何でそこそこ格好いいのに付き合わないの?
後、AさんやJに聴いた。5年前のこと。
抗がん剤と化学治療で大変だったって。
そのことが起因しているの?”

A4
確かにそれはあるよ。
当時付き合っていた人に闘病生活で会えなくてね?
そのときの写真を勇気をもって送ったことがある。

俺が元気なときの顔を知っているから
浮腫んですごい顔になっていたから送りたくなかった。
でも、もうどれくらい生きられるかわからなかったし
残りの人生を一緒に生きてくれるのならばと。

毛は抜け始めて顔は浮腫みあなたの知っている
容姿ではなかった。目にも光は無く死んでいたし
痛みで冷静さも保てなかったけど、
病院の職員用のトイレでこっそり撮ってね。
それを勇気をだして嫌われるかもしれないけど送ったら
『整形しないでね?』と返してきた。
あの一言は結構傷ついた。

彼女が同じように闘病している人たちの
気持ちを理解していないことと
病気の進行のことをすべて話して
それでも一緒に生きてくれるかという意味で
勇気を振り絞ったんだけどさ、悲しくなった。

まぁ、俺は彼女にも外国の大学を出てることや社歴や
Mと違って宮や寺の正確な位置も教えていなかったし、
宮にも寺にも連れて行ってなかったし、
親にも会わせる前だったしね。

Mの場合はあなたの実家が近いからさ。
挨拶がてら連れて行ったじゃん。

それに病の急変や進行を彼女に伝えていなかったからさ。

今まで家柄や経歴で見られてきたから
それを外して自分を見て欲しかったのもある。

外資や会社経営なんてものは
実力社会で首になることも日常、つぶれることも必須。
家柄は先祖からのもの、俺の力ではない。

まぁ、どう解釈しようとMと違って世界を見てないし、
病気のことだって普通は理解できないだろうから
仕方が無かったんだろう。

当時経営していた会社を追われて違約金を払い、
保険適用外の治療費であくせくしていたし
俺にはハンデはあれど何も残っていなかったからさ、
容姿もあんなだったしね。

容姿を不細工と判断されたのはあのときが初めてでね。
彼女を大切に思っていたことを
全て嘘だったと言われたのが
結構今でも堪えててね。

余命を宣告されて、日本での治療方法がないと
説明することが出来なかったんだ。
Fund時代のBossがチャーター機で迎えに来て
USでの治療を受けさせてくれなければ
今、俺はこうやってMと昔話をしていないだろうね?

まぁ、奇跡に近いと今も主治医には言われているよ。
神の御意思があればこそだろうってね?

今ね、多くの方達に結婚を申し込まれているけど、
彼女達は私の過去も今も知っている。
それを含めて私が倒れても事業を引き継ぎ、
面倒を見てくれるといってくれているよ。

浅はかな底が見える私利私欲など微塵もない。
それを出来る能力も背景も教養も心も揃っているしね。
だから信用できる。

Q5
”AさんやJさんに聴いている。
その経営者の彼女のこと今でも好きなんだ?
あなたってその人自身の心や人間的な温かみや
誰にでも分け隔てない思慮深さしか見ていないものね?
ほんと、昔から馬鹿だよね?

でも、こうやって生かされていることに意味はあるんでしょ?
だから海外でまたあなたらしく働いている”

A5
嫌いではないよ、純粋で真っ直ぐで情に厚いひとだったから
でも、俺が蒔いた種だしね。
それに時間も流れた。
俺は海外で生きていくだろうし、
彼女は彼女で大切な人や人たちに囲まれているだろうし、
幸せを純粋に祈るだけだよ。

坊主であり、神職の血を受け継いできているからね。
螺子が外れているってよく言われるよ、おかしいだろ?
Mに対しても別れてもずっとそう思っていたしね。

Q6
”ほんと純粋よね、付き合っていたころから変わらない。
自分より他人の人だもんね。
そうそう、年末旦那と子供と行くからよろしくね。”

A6
結構忙しいけど、いいよ。
M、あなたのBossから優秀な人材を紹介してくれたと
お礼の電話をいただいてるから俺の顔が立ったよ。
あなたの好きなHOTELを押さえるから、
後、Londonの家は自由に使っていい。
車のキーも貸してやる。
後、希望のレストランや店をリザーブするから
メールで知らせてくれ?

”それだけ?”

往復のビジネスの航空券をクリスマスプレゼントで
遣るからスケジュールだけ教えてくれ!
Jに手配させるから来週中にな!
ほんと昔から押しの強さは変わらないね?と私が言うと

”私があなたを好きになったのは其処だから、
認めているんだからね、自信を持ちなさいよ!
あなたが人間的にも度量も大きい素敵なひとと
その人たちも思っているよ。
その掛け値なしに優しいところや思慮深いところ
変わってなくて安心したよ。

容姿だって格好いいのに、
昔からなんでそんなに自信が無いの?
でも、うちの旦那には負けるけどね・・。

日本で事業をするときは声を掛けて
その代わりFeeは高いわよ!
Bossの言うことは聴くから安心して。
あなたは日本を見捨てないわ”

相変わらずだけど、
少し元気を貰った。

Mとは色々あったけれど未だに友人として
遣っていけている。
彼女の年下のアメリカ人の旦那とお子さんには
初めて会うな。ハンサムなイクメンだと聴くし。

Mが旦那さんを下に見ている言動があったら
怒ってやろう。旦那さんも順調に出世しているみたいだし。
Mより歳が若いんだし、自分が先に歳を重ねることを
理解しいないし、旦那さんが誰よりも大切に
思っていてくれていることをもう少し組んで遣って欲しい。

まぁ、Mの良いところは
良い歳の重ね方をしているところかな?
今美魔女って日本ではもてはやされているけれど、
歳の重ね方って歳相応でいいと思うんだ。
お手入れや美に対していつも敏感になり
気を使うのは当たり前だけれどね、
歳相応の教養や人間力も含めて美しいといえるんだよな。

そこが日本人女性が勘違いしているところなんだよ。
同時に磨くことが大切だし、
やがてそれが滲み出てくるもの。
容姿が綺麗でも中身が無かったら意味が無いし、
物は知っていても容姿に気遣いが出来なければ意味が無いし、
人にも自然に優しさや思慮深さが出なければ意味が無いしね。

人はやがて老いる、しわも染みも毛も細くなり、薄くなる
白髪も目立つようになるもの。仕方が無いことなんだ。
それを含めて人間力を歳相応に高め美しく老いていく
自分と向き合い付き合っていくことが大切なんだ。

男も女もそれは変わらない。
普段からの言動、服装、所作も含めて
体も心も日々精進することだから。

過去は変えられない。
今をどう生きるかで未来は開けるし
人間関係も環境も変わる。
それは私自分が体現して理解していること。

今をどう活かすかは自分自身にかかっている。
美しく老いるために。
人として人間力を高めるんだ。

自信がないくらいがちょうどいい。
足りないものを知っているくらいが
足りていることを知っていることが、
謙虚さを生むし、まだまだだとがんばれるから。
それに自分らしく、かつ、人に優しくいれるから。

自分のことに関しては、少欲知足ぐらいが一番
いいんだ。
HARUHA
PR
PREV ←  HOME  → NEXT
プロフィール
HN:
HARUHA
性別:
男性
職業:
外資投資銀行 MD   外資政府中央銀行系Fund MD
趣味:
自転車 料理
自己紹介:
外資投資銀行から
外資中央銀行FM MDとして出向。
EU、US圏で活動中。

外資投資銀行、
政府系FUNDの寄付講座で、
院の学生を教えながら、
国を跨いでの出張と
仕事の毎日です。

守秘義務が多い職務上
Facebook、Instagramは公開しません。
予めご了承ください。
文章の引用、批評論評等
一切お断りします。

専門はM&A全般
Due diligence
企業の建て直し、解体。
人的資源の効率化。
知的財産(特許全般)の
債権化とライセンス契約
および特許訴訟全般。
P R
フリーエリア
Copyright (C) 2024 外資投資銀行に勤める親父の考えること All Rights Reserved.

Photo by (c)Tomo.Yun   TemplateDesign by kaie
忍者ブログ [PR]