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UK外資投資銀行から外資中央銀行 (Global Fund)のMD、FMとして 出向して日々国を跨いで出張を繰り返しながら 働くアラフォー親父の日々考える事
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Londonの中心部に投資物件としてマンションと
日本の代々木上原のマンション一棟か広い戸建を
買うつもりだったが、元BOSSに待ってもらった。
そんな金があるならば、
今必要な事に対して投資したほうがいいと
判断したからだ。

バイクも買わないことにした。
自分とこれからへの投資は少し抑えることに。
(マンションや戸建ては今後も円滑に給付制奨学金を
私が亡くなっても永続していく為の投資物件だから、
今回の震災の私が関わる件に目処がついたら
購入するだろう。)

熊本の震災で、個人的に融資させてもらっている
酒蔵と海外企業との特許のライセンス提携、
業務提携を手伝わせて貰った精密機器会社
数社が被災してしまったからだ。

物資と今後復旧に掛かる工程や費用を
算出してもらうために、
日本の友人経由で財団から物を送り、
専門家と医師と看護師、薬剤師を派遣させてもらった。

被害額と今までの設備投資による銀行からの
借り入れ等と部品供給の遅延による損害金と
違約金とこれから発生する軌道に乗せるための
費用を加味した2重弁済の想定額と
ライン復旧に掛かる期間と人員確保を含めて
SkypeやTV電話で話しながら見ていると
東日本大震災のケースには及ばないが
心が痛くなるのは変わらない。

部下たちも日本の為に何ができるか考えて
義捐金を募っているがこれまでのケースを鑑みるに
末端まで生きたお金が届いたことはないから、
独自に財団経由で永続した支援をすることを話し、
気持ちだけ有り難く頂いた。

ケアハウスの子供たちは被災地に
ボランティアに行きたいということで
昨晩Skypeで話したが、一蹴した。

自分達にできることがあるはず。
君達は震災孤児や遺児だ。
君達の手で東北を復興する礎にならなければ
ならない。今遣るべきことは熊本でではない。

きつい言い方かもしれないが
今回の件で東北の震災が形骸化する可能性はある。
九州の震災も同等に心が痛むことには変わらない。

自分達の街や故郷が5年たって本当の意味で
復興したと思ったことがあるかい?

君達の手で本当の人、物、金が永続して
地元に密着して循環するような世の中を創造して
繋げていくことが君達の今しなければいけないことだ。

九州の震災に関しては自分達の経験で
してほしかった事をできる限りあげて提案してほしい。
それを私ができる限り手を尽くすから。

そして自分達にできる事を今はすればいい。

そういうと納得していない子達もいたけれど、
ボランティアに行くにしても宿泊施設の確保
食事の確保、交通費、諸経費は自費なことは
彼らも理解しているし、
東北の震災時、自分達の食料や水を持たない
にわかボランティアが機能していなかったことを
彼らは自分達の目で見て一番わかっている。

私も予定を早めて日本に戻ることにする。

金融業界は以前より増して人員削減の嵐が吹いている。
BNP Paribas、Credit Suisse、野村證券から
流出する優秀な人材の確保もしつつ、
M&A案件のDue diligenceが同時進行で十数件、
不良債権処理や普通は別部署だから
陣頭指揮をとらないが、Dealも入っていて忙しく、
今は何でも屋状態にある。

しかし、区切りをつけて5月の頭には帰ろうと思う。
今回は、細分化して部下達に仕事を任せることにした。
自分の目で見て再建に最適なクリティカルパスを
引くために。

自分ができることを遣るだけ。
背伸びなんかする必要はない。
今後も大きな天災は起こる。
その時に何が的確にできるかそれが一番大切なんだ。

他人事では決してない。


HARUHA
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プロフィール
HN:
HARUHA
性別:
男性
職業:
外資投資銀行 MD   外資政府中央銀行系Fund MD
趣味:
自転車 料理
自己紹介:
外資投資銀行から
外資中央銀行FM MDとして出向。
EU、US圏で活動中。

外資投資銀行、
政府系FUNDの寄付講座で、
院の学生を教えながら、
国を跨いでの出張と
仕事の毎日です。

守秘義務が多い職務上
Facebook、Instagramは公開しません。
予めご了承ください。
文章の引用、批評論評等
一切お断りします。

専門はM&A全般
Due diligence
企業の建て直し、解体。
人的資源の効率化。
知的財産(特許全般)の
債権化とライセンス契約
および特許訴訟全般。
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