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UK外資投資銀行から外資中央銀行 (Global Fund)のMD、FMとして 出向して日々国を跨いで出張を繰り返しながら 働くアラフォー親父の日々考える事
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Wさんの誕生日を祝うために飯を食う。
NOMAは3月末に予約が取れたので、
今回は、Rが紹介してくれたお店に。

あれ以来、房指輪の件には触れないようにしているようだ。

2連両手の指にはめるように出来ていて
5年前結婚を約束していた年下の経営者の彼女の為に
素材はpt999で、9月の誕生石を含め、
Antwerpenの宝石商の友人にIF~VVS1クラスで
曇りのないDカラーの良いダイヤを特別に
取り寄せてカットもしてもらった。
 
片方はキリスト教に基づいた7つ葉のクローバーの
1枚1枚に込められた7つ意味に
もうひとつの言葉を加えてモチーフに。

もう片方は沖縄の婚礼のときに贈る
慣わしの7つに、もうひとつモチーフを付け足して。
 
Wさんに、もうこれ以上この件に
立ち入れることは親しいあなたでも許さない。
そう釘をさしたからだ。

約束していたVan Cleef & Arpelsのネックレス以外に
私が子供のころから大切にしてきた
祖父に貰った棗と印籠(薬いれ)をあげることにした。

印籠は代々先代から受け継ぐもので、
代々続く十六弁菊花の紋と日月紋、
臣籍降下してからの公家と武家の紋が彫られ、
蒔絵と螺鈿細工を施したものを対で当主が引き継ぐものであり、
公家と武家の紋の方は3代毎に作り変える慣わしがあるから、
私の代で次に受け継ぐ為に新調したので
古い公家と武家の紋のものを彼女に。

先輩に怒られたからではない。
彼女は良くしてくれているし、
大切な数少ない友人であり、理解者だからね。

Wさんの純粋な気持ちを考えると房指輪の件も
理解できるけれど、結婚という決断はいい加減には
決められることではない。

ご家族に気持ちが動いたらと言われたが
そういうことでもないんだ。

彼女もそれを理解している。
他の求婚されている女性達もね。
適切な距離感を保ち、男女仲にはなってはいない。
そんな時間もないし、仕事で関わっている以上
不適切だと昔からそう割り切ってきたからもある。

仕事に私情を挟めば面倒くさいことになる。

まぁ、Wさんの場合すこし立場は違うけれど、
先輩の大学の後輩だし、親御さんも知っているからね。
帰国時に宮にも寺にも連れて行っているし、
彼女のご実家は、元は京都の老舗で
江戸時代に東京に移った経緯があるし、
変に拗れれば面倒なことになるからね。

私の大切にしてきたものを渡すと
少し安堵したのか涙が頬を伝い
それを指で拭いながら”嫌われたかと思いました”と口を開いた。

”私はメンドクサイ男なので、
過去をまだ昇華しきれていないのです。

未練とかそういうのでなく、
正直な気持ちや闘病時からあったことを伝えることが出来なかったから、
相手の幸せを願うことはあれど、詮索したり関わることはありません。
時間も経ちましたし、それが人としての礼儀や道理であり、
男としての潔さというものですから。

仕事や生きるということは前進していますけど。

それに、いい加減な気持ちで恋愛や結婚を
すすめたくないのです。
震災からで5年目に突入しました。
闘病からも5年~あの年は色々ありすぎた。
人によりけり昇華するスピードはまちまちです。

それにまだ復興のため道半ばで何も成し遂げていない。”
と、私が言うと、

わかっています。
そう彼女は笑って別の話題に切り替えて沢山話を聴いた。

恋愛の感情って面白いもので
終わってしまうと、どちらかの感情しか残らない。
相手の悪いところばかり見えてくるか
良い所ばかり、楽しかったことばかり見えてくるもの。

私の場合、後者。
色々合ったけれど、相手が別の人と幸せになっていれば、
大切な人達に囲まれて元気でいてくれればとしか思ったことはない。

相手とは楽しいことは沢山合ったはずだし、
学びも沢山分け与えてくれたはず、
それに気付くか否かは自分次第。

日本に帰国した時、縁切神社として有名な
安井金毘羅宮に行くとオドロオドロシイ絵馬を
見て腰が引けてしまうことがある。
人を恨んでも、略奪愛や不倫の恋で彼女や正妻を
追い落とそうとしても、そんなの自分のエゴにしか過ぎない。

悪い気は悪いものを呼び寄せるだけ。
臭気はより醜いものを呼び寄せる。
それは自分の周りを取り巻く人たちや環境にも及んでくるものなんだ。

学生達やケアハウスの子供達の恋愛の話を聴いていると
可愛いなって思うことが多い。
相手を恨んだりしても、マイナスに思考が向くだけ。
復活を願っても元通りに戻ることはめったにない。

自分が失敗した学びを昇華した時、
新たなステージに進み、相応しい相手に出会うものだし、
まれに、元の相手と結ばれることもある。
そのときは以前の問題をクリアして成長しているから
うまくいくことが多いんだ。

そう、失恋した彼らには言う。

復活愛や恋愛成就のおまじないや星見や日読や
顔相をみることは気休めにしか過ぎない。
時に、強請られることもあるけれどね。


結局、自分が前向きに変わるか否かなんだ。

前向きすぎるのも考え物だけどね。
俺みたいに後ろ向きなのも考え物だけれど、
まぁ、生死をさまようような状態だったし、
色々考えてしまうのさ。

どうしようもないと思っていてもね。

だけど、今を前向きに生きている。
それが今私にできることだから。

近頃、恋愛や結婚が面倒だという若者達が世界中に溢れている。

確かに相手を知ること、自分を知ってもらうことは面倒だ。
SNSの広がりにより、Face to Faceの遣り取りが薄くなってきている。
常時MobileやPDAなどの端末で繋がっている安心感は
あれど、そこに情や人の温かみが溢れているかといえばそうでもない。 
商業ベースでも同じことが言える。
Fllower=人脈や顧客でもない。

SNSはただのツール=道具に過ぎない。

人と関われば正直面倒なことばかりだ。
でも、その面倒さに心や感情や熱い繋がりや学びが溢れている。
ひとはひとりでは生きてはいけない。
孤独を楽しむ時間も多くの書物に触れることも
時には必要だけれど、そこに実践した生きた学びはないんだ。

私も40半ばになってしまったけれど、
結婚もしていない。自分の子供はいない。
ケアハウスの80名弱の震災孤児や遺児の子供達が
私の子供みたいなものだけど、
実際に子育てをされている親御さんみたいな苦労はない。

いくら親身になっても彼らの実際の親にはなれないんだ。
震災で亡くなった家族やご両親が彼らの本当の親だからね。

恋愛は人並み以上にしてきた。
たぶん小説が何篇もかけるくらいの。

かなり痛いものもある。
二股されたり、別れたのに援助し続けたり、
余命を宣告されどうしようもなく終わったものも。
でも、そこには学びが凄く溢れていた。

若い子達にいつも言うことがある。
恐れずに恋愛をしなさい。
相手を知ることで学べることが沢山ある。
相手を知ることで自分自身の持っているもの、
足りないものが理解できる。

恋愛に限らず、日々生活する中で多くの
人たちと関わることとは学ぶということなんだと。

かなり面倒なこともたくさんあるけれど、
多種多様な人種の中で考え方の中で
生きるということはそういうことだ。

HARUHA
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プロフィール
HN:
HARUHA
性別:
男性
職業:
外資投資銀行 MD   外資政府中央銀行系Fund MD
趣味:
自転車 料理
自己紹介:
外資投資銀行から
外資中央銀行FM MDとして出向。
EU、US圏で活動中。

外資投資銀行、
政府系FUNDの寄付講座で、
院の学生を教えながら、
国を跨いでの出張と
仕事の毎日です。

守秘義務が多い職務上
Facebook、Instagramは公開しません。
予めご了承ください。
文章の引用、批評論評等
一切お断りします。

専門はM&A全般
Due diligence
企業の建て直し、解体。
人的資源の効率化。
知的財産(特許全般)の
債権化とライセンス契約
および特許訴訟全般。
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