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UK外資投資銀行から外資中央銀行 (Global Fund)のMD、FMとして 出向して日々国を跨いで出張を繰り返しながら 働くアラフォー親父の日々考える事
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お勉強が出来ても成功するとは限らない。

良い学校に入ればブランド力に守られ、
母集団がある一定のレベルに保たれ、
生活レベルや親の収入状態が安定して似通った
価値観の中で切磋琢磨できるから良いだけ。

自分が怠ける性格で周りや環境に
染まってしまうと感じたら
厳しい受験戦争を勝ち抜けば良い。

仮に入ったとしてもそこで怠ければ、
どんなに資質や能力、
IQが備わっていても意味は無くなる。

勉強とは一見必要だとは思えないけれど
生きていくために多くの引き出しとヒントを身につけ
導き出すための応用力を磨くということだ。
それが出来て初めて人とは違うアイデアや
オリジナリティが発揮出来る。

以前も書いたが、東大は官僚になるには良い学校。
早慶は人数が多いし、附属からのエスカレーター組と
推薦組が大半を占める。
誘惑も多いし、埋もれる可能性もでてくるし、
入ってからが勝負になる。

旧帝大を含めた国公立は定員が少ないし
そこでどう学ぶかで
東大や早慶と遜色なく仕事は出来る。
理系ならば、就職も真面目に勉強すれば有利に働く。

ようは、入りたい企業やなりたい職業や
仕事をしたいときに門戸が広いか狭いかと
同じ夢を共有して切磋琢磨できる
仲間が多いか少ないか、
就活時移動がしやすいかだけが、
地方と首都圏の大学との違いである。

私立は定員も多いし、受験科目の数も違うのに、
早慶や上智や立教やICUと
国公立とを安易に比較は出来ない。

採用側の人事的にも国公立大の優位性は変わらない。
まぁ、一部マスメディアでは早慶優位はあるけれど、
定員比で考えれば、大学でどれだけ努力したかや、
コネクション優位は変わらない。

後の企業は何処に行っても
自分自身が何を学び取るかで違う。

偏差値で人生も人の評価も決まらない。
ただ入る時にお勉強が出来ただけだから。

仮に希望の職業や会社に就けたとしても
そこがスタートライン。
それで人間的な賢さや思慮深さや
優しさや品性が決まるわけでも
出世するとも、成功するとも限らない。

司法試験を突破しようが語学力が優れていようが
それも仕事とは直結しない。
世界のTOP10のMBAを修了したとしても
最初は優遇されているように見えるが
そこからが大変なんだ。

自分が持っているツールとスキルを
会社という組織や人材を使って
何が出来るか、何をするべきかを
導き出せることが大切で、
いつも絶え間なく考え続け、模索、熟考、修正し、
それを形として実現できるやつらだけが生き残っていく。

そこにはコミュニケーション能力も必要だし、
浅く広く掘り下げた日々UP-Dateされた
多くの引き出しがあるか無いか、
そしてそれを応用して組み換え自分自身の
オリジナルに創造できる能力が必要になる。

勉強をするということはそういうことだ。
理数系科目が嫌い、歴史や国語や英語が
嫌いで逃げていては
問題外。勿論、音楽や美術も全て。

多種多様な人種、国の人達とボーダレスで
関わらなければいけない。
それに趣味や嗜好も人それぞれ異なる。
仕事では関わる人は選べない。
その中で日々戦うにはバランスよい教養と知識が必要になる。
そしてビジネスでも日常でも使える語学力も。

偏差値社会で切磋琢磨してきた人間は強いけれど、
それで人間的な賢さや魅力が備わっているとは限らない。
それは世界レベルでも同じなんだ。

Deutsche Bank-KKR(Kohlberg Kravis Roberts)時代から
BridgeWater〜今の属している投資銀行でも、
HBS(Harvard)やGBS(Stanford)やSolon(MIT)や
LBS(London)や私と同じHaas( University of California,Berkeley)
出身のMBAフォルダーもごろごろいて、優秀だけれど、
すべての人材が使える人間ではないし、
人格や品性が伴ってもいない。

それは学歴やキャリアではなく、その人がどう生きてきたか、
生きているかに伴ってくるものだからだ。


金融にいれば他業界他業種のクライアントに関わる。
それは金融以外にもいえることだ。
クライアントの事業内容全てに目を通し、業界の新技術や
流行、動向なども日々専門誌を読んで勉強する。
理解できなければ専門家や大学にも教えを請いに行く。
どこに問題解決の糸口が隠れているかわからないからだ。

それが同業他社との差別化する為の事業計画のための
コンサルにもなるし、M&A時の補完すべき事業の優劣や
新たな技術特許戦略の指針を決める要因にも繋がる。

人と関わらなければ仕事も生きていくことも出来ない。
だから、足りない知識や経験を日々補うために、
そして日々人の言動を観察し、何を今その瞬間に求めているか
気づきの精度を上げるために勉強し続けるんだ。

人としての配慮が出来なきゃお勉強ができても
人としてバランスに欠けていると判断されるからね。

ケアハウスの子供達にいつも話すことがある。
震災復興のために立身出世をして成功するんだと言うと、
そこに心を忘れてはいけないと必ずいう。

成功しても、他人の心の痛みや欲していることを
汲み取れない人間にはならないように。

初心を忘れず、日々勉強し続けるように。

そして人を見下さないように。
自分が一番賢いわけではないし、
物事を達観して経験をつんでいるわけでもない。
世界には上には上がいて、下もきりが無い。
そこで多くの人達に支えられ生きていることは忘れないように。

そう口すっぱく言う。

彼らが理解しているかはわからない。
でも、バランスの取れていない大人にはなってほしくないからだ。

今年も2人大学生、1人は高校生になる。
1人は東大法に入り官僚になるといっている。
1人はCaltecにその後MITに入り企業を経て事業をすると話している。
1人は仙台第二に入り、東北大の医学部を出て地元の医師になると。
みんな下宿をする予定だ。

Caltecに進学する奴は、Cal時代の友人の家から
通わせる予定で、ホームステイにも何度か行かせているから
授業が始まるまで時間があるから、早めに行かせて
友人の事業を手伝わせるからか、彼は喜んでいる。

官僚になりたい彼は、ゆくゆく政治家になりたいといっているので
自民党の政治家の知り合いに頼んで面倒を見てもらうことになっている。

二高の彼女は東北大の医学部に通っている
うちの給付制奨学生の女の子とシェアハウスして面倒見てもらう予定。
同じ震災遺児として地域に尽くす医師となるという
モチベーションが下がらないようにもなるし、
女同士不安も無いだろうからね。

彼らには彼らなりに何かを学び取りながら
自分の頭で考え、バランスよい人間になってほしい。

バランスに欠ける人間には良い未来を繋げないし、
創造できないと私は考えているからだ。

頭でっかちに成長してほしくない。
人として当たり前の配慮や気遣いをどんな立場になろうと
考えられる人間になってほしい。

競争社会のなかで二極化により拍車がかかり、
資本主義において敗者と勝者がより明確になる。

最後に勝ち残れる人間は、人間的な賢さと生きる術と
誰にでも変わらない人としての思慮深さと
感謝を持ち続けれる人間だと私は考える。

お金がある、地位や名誉があるのが幸せでもない。
今の自分の分を知り、弁え、ほどほどを知ることも大切。

少なくて事足りることを知っている人が一番心が豊かなんだ。

そのためには日々学ぶ姿勢と謙虚さは忘れてはいけない。

HARUHA
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プロフィール
HN:
HARUHA
性別:
男性
職業:
外資投資銀行 MD   外資政府中央銀行系Fund MD
趣味:
自転車 料理
自己紹介:
外資投資銀行から
外資中央銀行FM MDとして出向。
EU、US圏で活動中。

外資投資銀行、
政府系FUNDの寄付講座で、
院の学生を教えながら、
国を跨いでの出張と
仕事の毎日です。

守秘義務が多い職務上
Facebook、Instagramは公開しません。
予めご了承ください。
文章の引用、批評論評等
一切お断りします。

専門はM&A全般
Due diligence
企業の建て直し、解体。
人的資源の効率化。
知的財産(特許全般)の
債権化とライセンス契約
および特許訴訟全般。
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