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UK外資投資銀行から外資中央銀行 (Global Fund)のMD、FMとして 出向して日々国を跨いで出張を繰り返しながら 働くアラフォー親父の日々考える事
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検査入院を終え、そのまま部下の見舞いに病棟を歩く。
秘書のJは先に病室に。
私が顔を見せると、布団の上に置いた京扇子と
永楽堂の手ぬぐいを額に入れたのを指差しながら、
”ありがとうございます。Boss″と笑って言う。

日本に帰っても毎日スカイプやメールで
やり取りしていたから、幾分か気持ちが安定してるみたいだ。
写真もインスタグラムで撮るたびにUPしていたせいか
一緒に旅にでているようだったと彼女は笑って話す。

震災孤児の奨学生達の手紙や写真をみながら
2時間弱話して後にした。

仕事は待ってはくれないからね。
情勢が刻々と変化するなかでクライアントの要求レベルも
ハードルも上る。

当面忙しくなりそうだ。
休みは2ヶ月は無いだろう。
国を跨いで仕事が続く。

いつものことだけど、移動中も院生のレポートや
論文のチェックや仕事の資料にも目を通す。

隙間時間の使い方が上手くないと仕事もできないし、
プライベートの時間も生み出すこともできなくなる。
タスクはいっぱいだけど、時間は作り出すもの。

メリハリをつけると言うことは
何も長く働けばいいというものではない。
効率悪い仕事や時間の使い方は何も生み出さないからね。

時には休み、仕事を忘れる時間も大切。
そうじゃなければ、部下達や周りの人たちに
気遣いや配慮もできないし、ぎすぎすとした空気を生む。

だからといって、以前のように睡眠時間を極端には削らない。
体あっての仕事だし、生きると言うことだから。


来月からUSでの仕事が続くから
体調管理だけはきちんとしないとだよ。

HARUHA
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過度の期待や愛情は相手をダメにするし、
時に、自分自身の足元も揺らいでしまう。

慈悲や慈愛は心からするもので、
相手に見返りなど求めない誰にでも平等なもの。

人はPrivateでもBusinessでも
下心や計算が見え隠れする時がある。
それが普通であり、仕方がない事だと思う。
 
気持ちで接していても
前面に出過ぎたり、
その打算的な計算が見えてしまうと
私の場合は距離を取り離れるようにしてきた。
急に突然居なくなるからびっくりするようだ。

何故なら、人の卑しさに疲れてしまうからだ。
”でもそれは違うの”と私に諭した人がかつて居た。
それが、震災の津波で流され亡くなった元彼女だった。

彼女に習ったことは、
”純粋に気持ちで接すること”
”愛情は無償のもので、見返りを求めないこと”
”日々の小さな喜びを見つけ、感謝できる自分でいること”

金融業界を辞めて、全て捨てて専業農家を手伝い、
朝4時に起床して朝日を背中に朝の収穫と出荷を手伝い。
朝ごはんを採れたての野菜と精米したてのコメと、
自家製の漬物と味噌で作った味噌汁で済ませ、
朝のNHKの連ドラが終わったら、田んぼや畑に行き、
土や作物の成長や声を聴き、対話する日々。

昼を12時に済ませ、昼寝の後、また土と対話する。
18時にあがり、その日の夜に食べる野菜を収穫し、
農機具を洗い、風呂を薪で沸かして家族を先に入れ、
その間に近くの漁師さんと物々交換で貰った魚と
野菜で食事を2人で作る。

彼女の家族とご飯を食べた後、
彼女と交代で薪をくべ、
火を調整しながら、今日の出来事を話す。
そして就寝。

そんな日々のなかで金融業の垢が落ちて、
物事の本質の大切さ、純粋にひとを信じること、
物質的欲求と精神的欲求の
バランスが如何に大切か理解出来るようになった。
 
今もその教えはずっと根底にある。
父が白血病で亡くなっていなければ、
私は彼女と結婚して、農業を続けていただろうから
津波で流されていただろう。

日々多くの人と顔を合わせ、
何気ない通りすがりの人や、
顔を合わせたこともない
誰かに恩恵をあずかっている。
物流、流通、製造、金融、飲食、IT、その他多岐に。

その中でひとは生きている。

日常生活の中で、関わる人の何気ない厚意や
無償の愛情に感謝して甘すぎていないか?
そんなことを近頃思うんだ。

自分を正当化する為に、
ひとは自己擁護する弱いものだけど、
悪い事をしたら、どんな立場であれ謝罪でき、
間違いを認め、訂正できる自分でありたいものだ。

人もわたしも勝手な生き物で
調子のいい時は足元を見誤ったり、助長するもの。
でも、わたしは信じたいんだよ。
人の良心を。

だから、分け隔てなく心から接してきた。
でも、与えすぎず、求めすぎず、
頼りすぎずが基本で、
親しき仲にも適度な距離感は必要だと思う。

今かなり付き合う人の範囲を縮小している。
自分が共倒れになるような状態に
なることはしたくないし、
心ある人たちの中で生きていきたいからだ。

本来ならば、分け隔てなく慈愛と慈悲を注ぐのが
基本だけれども無制限にはしない。
もう心無き反省無き人を許すのに疲れたから。

人にも過剰に期待しない。
悪い人はいない、
人は変われると思って許し続けても
許し続けても心を裏切る人たちが多いと
かんじるのは、私が過度に人の善い心に
期待しすぎているからだと思うんだ。

だったら、最初からそんな人たちに
期待しなければ、
傷つくことも無いからね。

与えすぎず、求めすぎず、程よくの中で、
何気ない日常の喜びや人の何気ない厚意に
気付き感謝できる自分であり続けたいそう思う。

そんな小さな幸せの連鎖が世の中に広がり、
小さな波がやがて大きな波に成れば良いと思っている。
この気持ちは10年前から変わらない。
 
 HARUHA

東京のマンションを遊ばせておくのも勿体ないので
日本法人に出向している部下に貸すことにした。
田町から歩いて10分も掛からない。
天気が良いとBike(自転車)を駆れば通える範囲だし、
外国語が堪能なコンシェルジュ付きで
24時間管理人も常駐しているタワーマンションだから
彼の奥さんや子供たちが気にいったらしい。

家具類や食器類付き、勝手に使いなと言っておいた。
柿右衛門や古伊万里、萩焼、ジノリやロイコも
自分で新人の頃から買い集めたもの。
家具は、飛騨の家を作る職人さんに特注させた棚を
中心に、アールデコ調で統一してある。
キッチンも広いし、使いやすいはずだ。
法人契約で会社の寮扱いだからとりっぱぐれも無いし、
彼も全額補助だし安心できるしね。

転勤が多いから大変なんだよ。
この商売は。

日本は、品川と田町の間を再開発するプロジェクトが
進行中だから、数棟マンションを投資物件として
購入する予定。京都は外国人向けのホテルに投資。

わたし自身は当分Londonを拠点に動くことに
なりそうなので、家を買おうか悩みどころだ。

M(伯爵の家柄で部下)の仲介で日本人なのに
購入すると周囲に非難や中傷を受けかねない物件
(200~300年前のもの)もあるしね。
それに分相応というものもあるし、
今の貸し家も100年前建てられたもので、
良い具合にリフォームされているし、
自分の好みに手直ししたから使い勝手も良いし、
今のところ動くつもりは無い。
でも、投資物件は見ている。
自分が倒れた時に収入が無くなるのはいけないしね。
(私が亡くなっても、ずっと続けている子供病院への
寄付や震災孤児への奨学金、震災地域への援助も
永続して継続しつづけなければいけないから。)

近頃、E(昔のBOSSの娘で部下の秘書)が
秘書のJと私の家に遊びに来ることが多くなった。
まぁ、色々な国の友人たちが泊まりにくるから
Partyをしながら色々な話を聴くのが面白いからなんだけど、
少し、間をあけずにきているので自重するよう促した。

独りの時間も持ちたいし、
昔からの友人と懐かしい話や馬鹿話もしたいしね。

独りには少し大きめの家を借りたから、
2部屋は教えている大学の学生達にハウスキーパーと
講義の手伝いをするという条件で安く解放しているんだ。

彼らも私の友人たちの経験や貴重な体験の話を
聴くのが楽しいらしく、勉強になると言っているし、
大きな自分の子供たちみたいなものだから、
一緒に飯を作ったり、食ったり、喧嘩したり、
共感したり、旅行に行ったりしてるんだけど、
その成長を近くでみていると嬉しくなるんだよ。

まぁ、そんな風にひとって優しく成れるし、
自分を立て直せるんだと思う。
感謝しないとだよ。

人が集まる家って良いよね。
 
HARUHA


部下達と飯を食う。
なんてことない、いつもの光景。
でも、仕事のTermに一区切りついて考課にびくびくしている。
直属のDirector達も同じようでLunchの時、
いつもと違い話す口調や素振り、目の動きが違う。

気を遣わせているのではなく、
異動や降格、Fireがあるのは確かだからね。

今回も大幅に入れ替えをするつもりだ。
Businessに慣れあいはいらないし、
信用や信頼は必要だけれど、
好き嫌いを持ち込むようではいけない。

Bossはお前に一任してあるから見なくて良いと言ったが、
一通りタブレットに考課のDataと異動先、降格した理由、
解雇理由と紹介企業への移行Processについてと、
紹介状と推薦状の添付の有無の資料を送り、
ひとりひとり説明した。

多分他のMDやDirector職はしない作業だろう。
わたし自身、PMDへの昇格の申し出を断った。

まだまだ仕事のperformanceを上げれるし、
評価や結果に満足もしていないし、
Partnerにはまだまだ足りないpeaceが多すぎるし、
病状もあまり芳しくないから、迷惑を掛ける。

上司が仕事に対して真摯でないのに、
部下達に考課や評価するうえで平等にはつけれないし、
自分に対しても厳しくないと物も言えない。

人は完璧でないからミスもする。
それを活かし、次にどう繋げるかは、その人次第。
Privateでも同じ。

信頼や信用は失えば、また取り戻すのに時間が掛かるし、
取り戻せないことの方が多い。

だから真剣に向き合わなければいけない
ここぞの時には気を抜かない。

今日はDirector達を呼んでひとりひとりに
考課の説明をする。
その中の1人を子会社に出向させるから、
ひと悶着あるだろう。

でも、それが正統な仕事や人物に対しての評価であり、
その方が楽だろう。
彼が子会社に行っても部下であることには違いない。
Chanceは与えた、後は活かすも殺すも彼次第。

そこで腐ってしまうならそこまで。
本来ならばFire(解雇)しても良いくらいなんだ。
それに気付けるか否かだよね。

Bossにはお前の温情裁量は甘すぎると言われたけど、
彼の潜在しているPotentialや人脈はまだ使えるはずだ。
それを2年間様子をみてから判断する。

成果がでれば戻すつもりだ。

HARUHA

貧富の差は拡大し、弱者救済のための政治や政策に
切り換わるとCAL時代の恩師は良く話していた。

Generalist、Specialist、Temporary-Core-Humに
別れその入れ替わりや流動性は為替変動により、
雇用軸が変わり変化し、大量の失業者とそれを救済する
保障政策に国の財政や経済が圧迫され逼迫する。

それでも3Kや4Kと呼ばれる業種業態には
人が集まらず、国を越えた労働者の流入が止まらず、
移民国家において、職にあぶれた自国民の若者が
暴徒と化し、ルサンチマンを持つことで、
押えきれぬ感情を昇華しようとする。

これは昔から、日本にもあることだし、
今の情勢がこうなりつつあることは
理解していると思う。

立ち上がる勇気も変わる努力も必要なんだ。
誰かや何かや過去の責任にしているうちは、
自分の人生を生きていないからね。
 
私も小学生時代、心無き教養も無い
教師に差別を受けたことがあった。

苗字が変わっていたのもある。
先祖は奈良時代から系図が続く氏族で宮家から貴族に臣下。
士族に流れを変えて生き残った一族で、
一方で神社の宮司や寺の住職を代々してきた家だから
別に何を言ってるの?って思っていた。

支配者層がいれば配下もいるし、差別される地域も
人もでてくる。城下町や寺内町には存在する。
歳を取った方達の中にはいまだに結婚差別や
家柄で下に見る傾向もあるのも事実。

その反面、ごみ処理施設や放射能施設の誘致や
その見返りに利権を貰うという慣習が
いまだに続いているし、
同和利権やエセ同和というものも
根強く残っているのも事実。

資本主義において
弱者と強者は必ず出るし、格差も出来る。
光があれば影もある。
それは仕方がない事。

その中で、弱者救済過多にシフトした政策や
経済転換しすぎるのは考え物であるし、
今の日本の政治や経済の停滞は
政権交代前の長く続いた自民党の利権政治や
ばらまき政治の弊害のツケが、
年金や医療や中小企業対策に響いているものであるし、
それに乗って成長した経済界の護送船団型の守りの
談合による利益分配によるものでもある。

民主党の偏った弱者救済のための
税金のばらまきや政策と実情にそぐわない改革による
ひずみも日本経済の衰退や低迷を招いた。

今の日本の政治や経済を見ていると
以前の自民党政治と変わらないし、
問題を先送りにして分かりにくくしているに過ぎない。

また、国を動かす政治家を選んできた
日本国民全体の責任でもあるんだよ。

具体性も無い数字や青写真に意味は無いからね。
 
いつも、自己責任でなくて、
ルサンチマンという行為をして
誰かや何かに転嫁して生きるのが
人の常だから、日本という国や人はおかしくなっている。

もう、誰かに身の覚えのない責任転嫁を被されるのも、
責任を取らされるのも嫌だ。
だから、私はUKを拠点に働いているんだけどね。

3年前、国に要請され東京電力株を買い支えた。
でも結局、メインバンクと上の圧力で自分の会社を追われ、
さらに圧力をかけられ、経営状況を混乱させたと言うことで
違約金を支払い何もかも無くした。
経営していた会社は、某メガバンクの一部に吸収されたしね。

戻ってきた違約金の1/3を震災の為に、震災孤児の為に1/3、
1/3を子供病院に全て寄付をした。
当時の私は悪性脳腫瘍で余命があった身で、
どん底に突き落とされたけれど、
別にそのことは恨んでいない。
  
そのおかげで、国を換え跨いで投資銀行に属し、
心ある友人たちと上司や部下やClientと出会えて
仕事が出来ているし心地良い中で生きて居られるから。

生きるという事は常にいい意味で変わること。
変わろうとしない人達に未来は無い。
人をやり玉に挙げている暇があったら、
今を未来に向けて真摯に生きることが大切だと思う。

国も人も助けてくれない。
自分自身が変わるしかないんだ。

自分の人生や生き方は自分でしか責任は取れないから。
HARUHA

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プロフィール
HN:
HARUHA
性別:
男性
職業:
外資投資銀行 MD   外資政府中央銀行系Fund MD
趣味:
自転車 料理
自己紹介:
外資投資銀行から
外資中央銀行FM MDとして出向。
EU、US圏で活動中。

外資投資銀行、
政府系FUNDの寄付講座で、
院の学生を教えながら、
国を跨いでの出張と
仕事の毎日です。

守秘義務が多い職務上
Facebook、Instagramは公開しません。
予めご了承ください。
文章の引用、批評論評等
一切お断りします。

専門はM&A全般
Due diligence
企業の建て直し、解体。
人的資源の効率化。
知的財産(特許全般)の
債権化とライセンス契約
および特許訴訟全般。
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